佐藤可士和氏デザイン──写真で解説する「SA800i」

» 2005年11月24日 20時34分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

 ドコモが来春のリリースを予定している「SA800i」(11月24日の記事参照)は、「子供を守る」ための各種機能を装備した三洋電機製のキッズ携帯だ。9月に発表したGPS携帯「SA700iS」(9月26日の記事参照)をベースに、付加機能を盛り込んだ。

 厚さ27ミリ、重さ123グラムというスペックを見ると、子供向けにしては大きく重い感もある。しかし、実際手にしてみると、ホールド感を重視したという丸みを帯びたボディのおかげか、持ちづらいという印象はさほど受けなかった。デザインを担当したクリエイティブディレクターの佐藤可士和氏は「ボディ形状も繭のように、中央を少し絞っている。こうした小さな工夫の積み重ねで持ちやすくしている」と説明する。

三洋電機製の「SA800i」。ボディカラーはミント、トリコ、アクアの3色。マクロ切り替えスイッチはカメラのレンズ部に装備。カメラの横にある大きい円が撮影補助用ライト、その上の小さい円は着信通知ランプだ。日本語入力システムはオムロンのAdvanced Wnnを採用。iアプリは70xi系相当のアプリ30Kバイト・スクラッチパッド200Kバイト


端末を開いたところ。ダイヤルキーの色が、ボディカラーごとに異なる

 背面に直径24ミリのスピーカーやカメラ、撮影補助用ライト、モノクロ背面液晶、着信通知ランプなど多数のパーツを備えるが、「デザインの工夫ですっきり見えるようにした」(佐藤可士和氏)

 ダイヤルキーも凝っており、発話キーと終話キー、クリアキー、ダイヤルキーは、繭型のデザイン。それぞれのキーの確認音には「ド」「レ」「ミ」「ファ」「ソ」「ラ」「シ」「ド」の音が割り当てられ、ちょっとした音遊びができる仕組みだ。キーの色も、ミントは発話キーと終話キー、クリアキーが薄い青、トリコは青と黄色とオレンジに塗り分けられ、アクアはダイヤルキーをグラデーション処理するなど、異なるタッチにしている。

ダイヤルキーは佐藤氏がセレクトしたフォントを使っている


右側面に上下キーを装備。下キーにはボイス機能が割り当てられ、押すと時刻や着信の有無を読み上げる(左)。赤外線ポートは端末の先端部に装備(中)。マクロ切り替えスイッチはカメラを取り巻くような形で搭載。静止画撮影だけでなく、ムービー撮影やバーコードリーダー読み取りにも対応する(右)

子供を守る、こんな機能

 SA800i最大の特徴が、子供を守るための機能。底面にはスライド式のブザーが装備され、ボタンをスライドさせると100デシベルの大音量でブザーが鳴る。端末にはあらかじめ3件までの緊急時連絡先を登録でき、ブザーが鳴ると当時に電話とメッセージRで非常事態を伝えることができる。ブザーの鳴動自体はスライドを元に戻すと鳴りやむが、電話とメッセージは15分おきに通知を続け、端末の電源をオフにしても通知し続ける。通知は親が設定したパスワードを入力するまで終了しない仕組みだ。

 子供が犯罪に巻き込まれた際に、犯人にバッテリーを抜かれる可能性にも配慮して、同梱の特殊なレンチを使わないとバッテリーをはずせないようにしている。

子供が事件に巻き込まれた場合、犯人にバッテリー(820mAh)を外されたら使い物にならない──。こうした自体に対応するため、同梱の特殊なレンチを使わなければバッテリーをはずせないようにした(左)。ブザーは底面に装備。スライドさせると100デシベルの音が鳴り響くと同時に、あらかじめ登録した連絡先に電話とメッセージRで通知する。引っ張るだけでボタンをスライドさせる紐とリングはパッケージに同梱(右)

 また勝手サイトへのアクセスや利用時間を親が任意に設定できる「キッズiモード」に申し込むことで、出会いサイトなどへのアクセスも防げる(6月24日の記事参照)。

キッズモードの設定画面(左、左中、右中)。右はブザー鳴動時に通知されるメッセージ

使いやすさ、楽しさへの配慮

 メインターゲットを小学生としていることから、使いやすさにも目を向けている。発話キーに割り当てられた「直デン」は、押すとあらかじめ登録した5人までの相手に、簡単操作で電話やメール、居場所の通知などを行える。

 待受画像は「子供のイメージがふくらむような」(佐藤氏)絵本を思わせる絵柄を佐藤氏がデザイン。着メロの選曲にもこだわり「ロック」「ボサノバ」「サンバ」「アイリッシュ」など、各国特有の音楽をイメージさせる曲をプリセットしている。待受画像も音楽も、“子供たちがクリエイティビティを発揮するきっかけになるようなものを入れたい”という佐藤氏の考えが反映されている。

発話キーを押すと、あらかじめ登録した最大5人までの相手が表示される。方向キーで相手と機能を選び、決定キーを押すという簡単操作でメールや通話によるコミュニケーションが可能


キッズモードに設定すると、メニューがひらがなで表示される。


子供向けとはいえ、基本機能はSA700iと同等。赤外線やボイスレコーダーなどの機能も備えるのでノーマルモードにすれば大人でも十分使える。右はツールをノーマルモードで表示させたところ


着メロは、ビートルズのイエローサブマリンなどの一般的な曲に加え、ロック、ボサノバ、サンバ、アイリッシュ、演歌など、各国の音楽をイメージさせるものをプリセットした


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