丸みを帯びたデザインで、カメラの右下にライトがある。撮影時だけ強く光る「オートフラッシュ」モードが標準 |
“京ぽん”こと京セラ製のOpera搭載端末「AH-K3001V」の成功を受けてか、2005年秋には三洋電機からもフルブラウザ搭載端末が登場。「WX310SA」がそれで、こちらはOperaではなく「NetFront V3.3」を搭載している。
もっとも本稿で注目するのは、カメラ機能。従来PHS端末はカメラが低スペックだったが、WX310SAは130万画素のCMOSセンサーを搭載している。どのくらいの画質を実現したのか、チェックしよう。
WX310SAのカメラ機能で特筆すべきは、撮影スタイルを変えられること。簡単にいえば、縦位置で撮るか横位置で撮るかを指定できるのだ。例えばSXGAモードで撮った場合、「縦撮影」にすると960×1280ピクセル、「横撮影」にすると1280×960ピクセルでちゃんと記録される。これはいい。個人的に欲しかった機能だ。
撮った写真をプリントしたり、携帯のディスプレイ上で見るだけならかまわないが、それを誰かにメールしたり、ブログに直接投稿したり、あるいはmixiなどのSNSにメールで送るとなると、縦横方向が問題になるのだ。撮影モードによって縦方向か横方向かが決まるようでは、カメラとして使いづらい。WX310SAなら、あらかじめ撮影スタイルを変えることでどちらにも対応できるのだ。
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横 | 縦 |
こんな風に、縦と横では同じ写真を撮っても雰囲気がずいぶん変わるから。
もうひとつの特徴は、SXGAモードでもデジタルズームを使えること。
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通常 | デジタルズーム |
2倍とはいえデジタルズームを使うとディテールは荒れてしまうが、いざというときに有効という感じだ。画質もCMOSセンサー機としてはかなり頑張っている方で、ディテールはかなり甘いが、彩度は高くて発色がこってりしている。
屋外での写真は、すでに見てもらったが、室内でもかなりいい感じ。下の写真は屋内というより曇天下の日陰だが、それなりに撮れた。
実はWX310SAのマクロモードは、かなり曲者。10センチくらいの距離で一番ピントが合うようになっている。逆に標準モード時は、50センチくらい離れないとピントがあってくれないので、例えば料理を撮るときに使いたい距離が苦手なのだ。
こういう距離だとピントが合ってくれない。これは残念なところ。ただ、このマクロモードは撮影距離さえしっかり合わせれば、かなりいい絵を見せてくれる。
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