縦 | 横 |
これは予想以上の写り。色はキレイだし、背景もぼけていて気持ちよく撮れた。縦位置と横位置を使い分けると、写真のテイストが変わるという例だ。個人的には縦位置で、センターキーでシャッターを押すというのが撮りやすいし、意外に縦で撮った方が効果的なシーンは多いので、縦位置で撮れるのが特に嬉しいのだ。
こちらは逆光で、花の色が白いため肝心のバッタが暗くなってしまったが、それはしょうがないところ。フラッシュでもたけばよかったかもしれない。しかし、至近距離ならではの絵だ。
フラッシュといえば、WX310SAは基本的に「オートフラッシュ」を利用する設定になっている。暗いと勝手に光る。マクロモードではちょっと光が強いので、気をつけた方がいいかもしれない。
発光禁止 | ライト+フラッシュ |
発光禁止の方は、ちょっと照明の色(白熱灯)がかぶってしまった。京セラ製「WX310K」に比べるとノイズはないが(11月28日の記事参照)、よく見るとノイズ低減処理をかけたあとの独特の“のっぺり感”が出ている。内部で処理を行っているのだろう。
夜景モードにすると、かなりきれいに撮ってくれる
このくらい撮れれば十分だろう。
WX310SAは固定フォーカスで、マクロと通常モードは切替スイッチで変える。ただこのマクロスイッチの位置は本体が感知しないので、マクロモードにしても画面には何も表示されない。だから誤ってマクロモードになっていても気付かないということもあるので注意が必要だ。
カメラの起動はカメラボタンですぐ行える。これは便利だが、起動は約4.5秒とちょっと遅めだ。起動時には「マクロスイッチを確認してください」といちいち表示が出る。
撮影はセンターキーか側面のシャッターボタンで行う。SXGAモードの最高画質でminiSDに記録した場合にかかる時間は、撮影&保存で約5秒。意外に迅速で、快適だ。QVGAモードにしても約3.3秒であり、画像サイズを変えても撮影時間の差があまり出ないのはうれしい。
ただし、再生はちょっと遅い。
画像をminiSDから再生する場合、再生モードで9画面サムネイル表示されるが、9個全部表示するのにSXGAモードの写真の場合で18秒もかかってしまった。そこから1枚を選んでフルスクリーン表示するのに約4秒。等倍サイズ再生はできないのが残念だ。
撮影機能はシンプルだが、前述した縦横の撮影スタイル機能があったり、アレンジ撮影機能に「美肌」があったりする。ちょっと面白いのは撮影モード。撮影シチュエーションを指定するもので、室内屋外など、ホワイトバランス設定機能と同じなのだが、中に「夜景」モードも入っている。ホワイトバランス設定を撮影モードと一体化するのは分かりやすくていいかもしれないと思った。
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