インタビュー
» 2005年12月16日 01時01分 公開

「次も“P”が欲しい」目指す「P902i」 (1/3)

「P902i」は“光のイルミネーション”によるデザインとともに、メニューやユーザーインタフェースを中心とした内側の変化も注目されている。パナソニックモバイルコミュニケーションズの開発陣に聞いた。

[房野麻子(聞き手:斎藤健二),ITmedia]

 カスタムジャケットとイルミネーションによる演出が印象的な「P902i」。それ以上に、実際に使ってみて変化を感じる部分は、文字入力システムや5種類から選べるメニュー表示だろう。また動作レスポンスもかなり向上した。こうしたユーザーインタフェース(UI)を大きく変更したことについて、第一モバイルターミナルディビジョンの加宅田忠氏は、「ユーザーから改善の要望が強かった」と振り返る。

 「P901iを出したときは『“もっさり”している』『使いにくい』という感想を数多く聞いていた。P901iでは基本ソフトを変えたということもあって、すべてを万全にするのは難しい。ただ、常に改善はしていこうと取り組んできた」(加宅田氏)

デザインと小型化、使い勝手。そして新機能

 P902iの開発プロジェクト立ち上げは約2年前。通常よりも長い時間をかけて開発が行われたという。

 「P902iでは何をやっていこうかと、早い段階から検討し始めた。変えなくてはいけない部分、搭載すべき機能には集中的に取り組んだ。それが、デザインと小型化、使い勝手の改良、そして新しい機能であるBluetooth対応のオーディオプレーヤーと外部メモリカードへのコンテンツ移行(SDバインディング)だ」(加宅田氏)

 商品企画グループの佐藤恭子氏はこう話す。

 「ブランド力を上げたいという思いがあった。カスタムジャケットでデザインのイメージはついてきたと思うのだが、『外見は良くても中身が……』という印象を残してしまった。“P”ブランドは外見もいいし、中身もいい、というところにまでもっていきたかった」

 90xシリーズはハイスペック機として、新しい機能を取り入れて提案していくシリーズ。しかしユーザーは新しさを求めている半面、満足度は中身のUIに大きく左右されると再認識したという。

 「P902iでは、ブランド力を上げるという意味で、中身をちゃんと変えていく取り組みが必要だと認識した。デザインも操作性も向上させて、両輪がしっかりしたものを作ろう、『次も“P”が買いたい』と思ってもらえるようなものを作ろう、ということで開発陣全員の意識を定めた」(佐藤氏)

不満点だった「文字入力」とメニュー表示を改善

 「文字入力はユーザーの不満点になって、要望が積もりに積もっていた」と佐藤氏。

 FOMAのPシリーズは、文字入力で予測変換候補を選択するのに、十字キーの下を長押ししないと変換候補のウインドウに入っていくことができない。全体的なUIは似ているものの、ニューロポインタで候補をサッと選べる“N”シリーズと比較すると分が悪い。

 「まずはメールをなるべく打ちやすく。PDC機種のときに採用していた『モバイルWnn』を、なんとかFOMAにも取り込んで使い勝手を上げていこうと考えた。今回は『アドバンストWnn』を採用して、十字キーの下を押すことで予測変換候補がすぐに選べるようにし、キー周りもだいぶ改善している。新しい機能を入れることと同じくらい重要視して取り組んだ」(佐藤氏)

文字入力時(かなモード時)に[*]キーを押すと、絵文字の一覧が表示されるのはPDCと同じだが、分かりやすいようにキーに「絵」という文字が入っている。また、[#]キーの長押しで記号の一覧が表示、カメラキーで改行が行えるなど、細かい部分まで変更された
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