こだわりのHDDケータイ「W41T」開発者インタビュー(2/2 ページ)

» 2006年01月25日 00時00分 公開
[園部修,ITmedia]
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オーディオプレーヤーとして必要なものを詰め込んだW41T

 さて、HDDの話ばかりが長くなってしまったが、デザインコンセプトとなっているオーディオプレーヤーとしての部分にも、大きな力が注がれている。特に、ダブルモールド(二色成形)による透明感のあるフラットな外観は、苦労した部分だ。「東芝の携帯電話としては初の試み」(東條氏)だったため、製造工程などでは困難もあったという。もっとも、技術陣の頑張りにより問題点は解消され、美しい端末が誕生した。

 静電パッドキーも、「フラットな外観を実現するために欠かせなかった技術の1つ」と兵頭氏。やはり音楽ケータイのフラッグシップと位置づけられる製品だけに、「ボタンを用いた安っぽい外観にはしたくなかったので、オーディオプレーヤーでは一般的な静電パッドキーを採用した」(東條氏)という。この静電パッドキー、中央のキーを長押しするとミュージックプレーヤーの起動と終了が行え、短く押すと再生と一時停止ができる。左右のキーにもそれぞれ左を長押しすると巻き戻し、短く押すと曲戻しが割り当てられており、右を長押しすると早送り、短押しすると曲送りが行える。携帯電話を閉じた状態でもオーディオプレーヤーとしての機能は一通り利用できるようにしてあるわけだ。各ボタンにLEDが仕込まれているのもポイントの1つ。ただしセンサの上や下にLEDを配置することはできないため、センサの横から光を照射している。

 内蔵しているステレオスピーカーは横出し式のものを搭載した。これは「音楽再生時の音質の良さを追求した結果であり、外観の平滑性を保つため」(東條氏)だった。その分厚さはかさんでいるが、オーディオプレーヤーとしては納得のいくものが作れたという。同様に、端末をクレードル上に斜めに立てかけるようにしたのも、充電中やPCとのデータ転送中などにも音楽再生ができるように、との配慮からだ。

 Bluetooth機能に、A2DPを独自拡張したプロファイルを用意したのも、デジタルデータの劣化を防ぎつつデータを転送したかったからだという。「独自拡張」の内容については非公開ということで聞けなかったが、同時に発表されたヤマハのスピーカーシステムNX-A01のBluetoothレシーバユニットなどとの連携も考慮してのことのようだ。

「着せ替え画面」などユニークな機能も楽しんでほしい

 このように、オーディオプレーヤーとしてかなりハイスペックに作り込まれたW41Tだが、搭載されるソフトウェアにはなかなかユニークな機能もある。特に東芝がウリにしているのが「着せ替え画面機能」だ。例えば画面表示フォントとして、通常の丸ゴシックのほかに少々おどろおどろしい「彫刻」が使える。また、東芝製端末の専用サイト「Toshiba User Club Site」から「明朝体」「ポチ」「デジ文字」「ひよこ」といったフォントをダウンロードできるようになる予定だ。ランチャーメニューに「東芝犬」や「みつばち」といった画面を選び、がらりと雰囲気を変えてしまうこともできる。

Photo 標準搭載の「丸ゴシック」フォント(左)のほかに、「彫刻」フォント(右)が利用可能だ
Photo 「明朝体」フォント(左)と「ひよこ」フォント(右)のほか、「ポチ」や「デジ文字」といったオリジナルフォントが用意されており、「Toshiba User Club Site」からダウンロードできる
Photo ランチャーメニューなどの画面も「Toshiba User Club Site」からダウンロードできるオリジナル画面でカスタマイズできる。これは他社製品にもある機能だが、イメージをがらりと変えられて楽しい

 音楽ケータイだけあって、BGM再生中には壁紙に曲のタイトルやアーティスト名、再生時間などが表示できる。中にはLISMOのキャラクターであるリスが、曲に合わせて踊るユニークなFlash壁紙も用意されているなど、ちょっとした遊び心も隠されている。

Photo BGM再生中に曲名やアーティスト名、再生時間などが表示される専用の壁紙も用意されている。左はLISMOのキャラクターが音に合わせてダンスする壁紙で、右が音に合わせてテニスボールがコートを行き来する壁紙だ

 「とかくHDDの搭載やオーディオプレーヤー機能がフィーチャーされがちだが、この「着せ替え画面」など使い勝手の部分にもぜひ注目してほしい」と東條氏は話した。

0.85インチHDDのスペック

仕様0.85インチHDD1.8インチHDD
型番MK4001MTDMK4007GAL
フォーマット容量4Gバイト40Gバイト
ディスク枚数11
ヘッド数22
シークタイム平均16ミリ秒平均15ミリ秒
回転数3600rpm4200rpm
データ転送速度(ホスト転送)毎秒12.5Mバイト毎秒100Mバイト(Ultra DMA)
電源仕様3.0V3.3V
外形寸法24×32×5ミリ54×78.5×5ミリ
重量約9.5グラム約51グラム
耐振動性(動作時)19.6メートル毎秒毎秒(2G)19.6メートル毎秒毎秒(2G)
耐振動性(非動作時)49メートル毎秒毎秒(5G)49メートル毎秒毎秒(5G)
耐衝撃性(動作時)9807メートル毎秒毎秒(1000G)4900メートル毎秒毎秒(500G)
耐衝撃性(非動作時)19600メートル毎秒毎秒(2000G)14700メートル毎秒毎秒(1500G)
 東芝は1インチHDDを製造していないため、iPodや小型のノートPCなどに利用されている1.8インチHDDと比較してみた。耐振動性は同等ながら、耐衝撃性は動作時で2倍、非動作時でも1.25倍高められており、HDDといっても耐衝撃性はかなり高められている。データ転送速度は、内部の接続インタフェースがおそらくSDIOとなっている関係であまり速くはない。そのうえ、W41Tに搭載されているUSBインタフェースはUSB 1.1相当なので、PCとのデータ転送には相当の時間がかかる点は注意が必要だ。

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