ソフトバンクとボーダフォン、「MVNOで連携」の現実味

» 2006年02月09日 19時55分 公開
[杉浦正武,ITmedia]

 読売新聞は、ソフトバンクとボーダフォンがMVNO(Mobile Virtual Network Operator)での提携交渉を進めていると報じた。実現すれば、ソフトバンクグループのBBモバイルが、2007年春から全国一斉にサービス開始できる。

 ソフトバンクとボーダフォン、いずれの広報部もこの件には「ノーコメント」と回答。とはいえ、「通信回線の提携先としては、幅広い業種と交渉している」(ボーダフォン広報部)と話しており、この提携先にソフトバンクが含まれる可能性もありそうだ。

ここにきて思惑が一致する両社

 ソフトバンクにしてもイー・アクセスにしても、新規事業者は移動体のインフラ構築に相応の時間とコストをとられる。これにより、音声サービスの展開が当初は一部地域などに限られてしまう。

 既存事業者がネットワークを開放してくれれば、新規事業者がそれを利用して全国サービスを提供できる。この議論は以前からあったが(2004年10月15日の記事参照)、既存事業者としてもわざわざ自分のネットワーク帯域を分け与えてまで新規事業者を助ける義理はなく、この交渉は常に不調に終わっていた(2005年6月22日の記事参照)

 だが2005年6月には、ドコモが「携帯網を部分開放することで検討を進めている」という報道があり、続けてボーダフォンが回線のホールセール、MVNOに進出する方針を明確に示した(2005年7月12日の記事参照)。2005年11月には、同社のビル・モロー社長がより具体的に「2年で10社程度と手を結ぶ」考えを明かしている(2005年11月16日の記事参照)。既存事業者が、MVNOに積極的な姿勢が目立つようになっている。

 ソフトバンクも、2005年末の決算説明会で「過激な投資を行わない」方針を説明した(2005年11月11日の記事参照)。同社の孫正義社長は会見で、基地局を敷設するスケジュールを「1年2年で無理をしてわーっと立ち上げると、高いコストがかかる。それほど無理をして追い込むようなことはしないでいいのではないか」(孫氏)と説明している。ボーダフォンとのMVNOによって時間と当面のコストを削減できるなら、渡りに船ということになる。

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