携帯が搭載しているカメラ機能も、今やメガピクセルクラスは当たり前。デジカメとして利用している人もいるだろう。「見楽る」にはダイレクトプリント機能があるので、メモリカードに保存した写真を簡単に印刷できる。UXGA(1280×960ピクセル)以上の解像度で撮影した写真なら、L判用紙(サービスサイズ)に印刷しても十分な解像感がある。
ダイレクトプリントは、スロットにメモリカードを装着し、液晶ディスプレイ横の「かんたんフォトプリント」ボタンを押すだけで始められる。4.3型ASV液晶で写真を確認し、印刷したいものを選んで「決定」を押せばすぐに出力が始まる。初期設定では「フォト用紙」「L判」「きれい」「日付なし」「縁なし」という設定になっている。用紙の種類やサイズ、日付印刷の有無などを変更したい場合は、「いろいろフォトプリント」か「ケータイリンク」内の「フォトプリント」を選び、印刷前にプリント設定を変えればいい。
この4.3型ASV液晶では、1画面に16コマの写真を一覧表示できるほか、5コマずつや1コマずつの表示に切り替えられ、写真選びはとても容易だ。明るさやコントラストを変更する場合の効果のほどや、レイアウト印刷時の写真の配置なども画面上で確認しながら設定でき、簡単にきれいな写真が出力できる。
インクカートリッジは日本ヒューレット・パッカード製を用い、4色印刷と6色印刷が用途に応じて選べる。普通紙にも4色でくっきりとカラー印刷ができるほか、6色モードで専用の写真用紙に4辺縁なしモードで出力すれば、DPEショップでプリントするのとほぼ同等の品位の写真が印刷できる。複数枚の出力も簡単で、写真を焼き増しするときのような手間はかからない。
交換用のインクカートリッジや専用の写真用紙も、量販店などでは比較的入手しやすい。
このように、最初から携帯電話との連携を考慮して開発された「見楽る」は、携帯電話を持っているからこそ活用できる機能も多い。先に紹介したダイレクトプリント機能のほか、電話やFAX、コピー、スキャナ、プリンタ機能も統合しており、1台で非常に多くの役割がこなせる。それでいてサイズは435×335×160ミリと比較的省スペースな設計だ。新たにFAXやインクジェット複合機の導入を考えているなら、ぜひ候補の1つとして検討したい。実売価格は4万5000円前後と安くはないが、インクジェット複合機とFAXを別々に買うと同じくらいの値段になる。さらにイーサネットへの接続にも標準対応しており、決して割高ではない。
同じシャープ製のNTTドコモ用端末「SH902i」と組み合わせれば、「見楽る」に用意されたすべての機能が利用でき、相乗効果は高い。AF機能を備えた315万画素のカメラでは、デジタルカメラと比肩する写真が撮影できるので、ダイレクトプリント機能できれいな写真が印刷可能だ。「PDF対応ビューア」を搭載しており、「PDF保存」機能も活用できる。
SH902iは、「ドキュメントビューア」や「フルブラウザ」なども装備しており、Webメールの添付ファイルや、WordやExcel、PowerPointといったPC向けデータ(500Kバイト以下)をWebページからダウンロードして携帯で閲覧することも容易だ。また、SD-Audio規格に準拠したAAC形式の音楽データを再生する音楽再生機能も用意し、ステレオイヤフォンとminiSDカード、それにminiSDの読み書きができるアダプタかFOMA USB接続ケーブルとPCがあれば、ポータブルオーディオプレーヤーとしても活用できる。
「見楽る」との橋渡し役を担うminiSDカードは、音楽データやカメラで撮影した写真が豊富に保存できるよう、最大容量の1Gバイトを用意したいところだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
提供:シャープ株式会社
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2006年3月31日