面白ネタを紹介したいが――ある記者の悩みモバイル編集部、ただいま取材中

» 2006年03月03日 01時51分 公開
[新崎幸夫,ITmedia]

 先日ITmediaで「やわらか戦車」を紹介したところ、大きな反響があった(3月2日の記事参照)。個人ブログなども含めてどうとらえられているのか観察してみたが、概ね“こんな面白いコンテンツがあったのか”と好意的な反応のようだ。

 ネット上を見渡せば、面白い動画/Flashコンテンツはいくらでもある。記者としてもそれらを積極的に紹介していきたいのだが、ここで1つ問題がある。そのほとんどが「著作権侵害コンテンツ」なのだ。

 例えば「格闘マンガのキャラがラジオのDJを務めるコンテンツ」がある。記者はこのFlashが非常に好きで、やわらか戦車の作者・ラレコさんも同作品を高く評価しているようだが、人気マンガの画像素材を利用しているだけに著作権上はデリケートなコンテンツだ。また最近「実写版○○シリーズ」といえる動画コンテンツが多数出回っており、筆者は「にんげんっていいな」バージョンが大好きなのだが、これもJASRACへの支払い手続きをどう行っているかが問題になりそうだ。楽曲に勝手に歌詞をつける「空耳系Flash」というべき作品群もあり、“のまネコ騒動”のきっかけになった「マイヤヒーFlash」などはこの代表格なのだが、上記と同様の問題を抱えている。

 著作権を侵害したといっても、親告罪という観点で見れば「著作権者が問題視しなければ、とりあえずはセーフ」。実際、2ちゃんねるで大人気のある有名パロディコンテンツは、著作権者たちが“うーん、まあ見なかったことにしよう”と申し合わせたケースもあると聞く。ただ、あまりに世間に出回れば流石に「見逃せなくなる」こともあり得る。またそもそも、この種のパロディコンテンツは原作のファンの感情を害する心配が常につきまとう。記者としては、扱いが慎重にならざるを得ない。

 やわらか戦車に話を戻すと、このコンテンツは作詞・作曲をラレコさんが手がけた「完全オリジナル作品」。歌手もラレコさんだから、著作隣接権も問題ないという、著作権上完全にクリーンな作品だ。グッズ展開なども比較的しやすい。

 ラレコさんに「ネット上ではパロディも多いけれど、ラレコさんは独自製作路線ですごいですね」と聞いてみた。返ってきた答えを要約すると「オリジナルだから、ほかのパロディ作品より上、というわけではない。パロディを作るのが上手い『反射神経』に優れたクリエイターもいるわけで、それはそれで1つのスタイル」。それでも、スタイルの違いがメディア露出も含めてその後の展開に与える影響は大きいといえるだろう。

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