5月10日から13日まで韓国ソウル市で開催された「EXPO COMM KOREA 2006」は、韓LGが2代目チョコレートフォンを展示したほか、韓Samsungが最新の薄型端末を披露するなど、大きな話題を呼んだ(5月16日の記事参照)。今回は、少々遅くなってしまったが、先週紹介できなかった韓SK Telecomや韓KTの動向を取り上げたい。
韓SK Telecom(以下、SKT)ブースの大きなテーマはHSDPAだった。同社は5月16日からHSDPAの商用サービス「3G+」を開始しているが、それに先駆けて来場者が実際にHSDPAネットワークを利用したストリーミングなどを体験できるエリアを設け、速度をアピールしていた。
ここでドラマ番組をストリーミングで閲覧してみたところ、最初に読み込みのため2〜3秒ほど待たされたが、そのあとはすぐに映像が流れ、とくに滞りなくスムーズな映像を楽しむことができた。
会場でHSDPAを体験していたほかの来場者に使用感を聞いてみると「画質がやや荒く、June(1x EV-DOサービスの名称)とあまり違いなないような気がする。これが安く提供されるなら、これから動画をもっと利用したい」と、利用者ならではのやや辛口な意見も出ていた。
また「HELIO」(4月17日の記事参照)で米国市場へ進出を果たしている同社は、ブースの一角でHELIO専用携帯の展示も行っていた。HELIOに端末を提供しているのは韓Pantechグループと韓VK Mobileの2社。興味深いことに、両社の端末はいずれも英語だけでなくハングルでの表示に対応していた。これは「アメリカ在住の韓国人でも利用できるように」(案内員)対応したものだという。
HELIOの最大の特徴は質の高いデータサービスにある。韓国は欧米に比べデータサービスの利用が活発という状況を踏まえて、あえてハングルに対応したのかもしれない。ハングルに対応していれば、在米韓国人が米国におけるデータサービス市場を牽引していくという可能性も考えられる。
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