W-ZERO3シリーズ第3弾として登場した、ウィルコムのシャープ製W-SIM端末「W-ZERO3[es]」(以下「es」、7月4日の記事参照)。初代W-ZERO3に比べ、グッと“ケータイっぽく”なったesを写真で紹介しよう。
→デュアルキーボードの「W-ZERO3[es]」 2.8インチVGA液晶搭載
esの最大の特徴は、タッチペン対応の2.8インチVGA(640×480ピクセル)液晶と、テンキー&QWERTYキーボードのデュアルキーボードを搭載したことだ。
メインディスプレイにVGA液晶を採用した携帯電話としては、同じモバイルASV液晶を採用した、ボーダフォンのシャープ製端末「904SH」(2月28日の記事参照)があるが、904SHの液晶が2.4インチだったのに対し、esは2.8インチ。高精細かつ大型の画面で、PC用サイトも快適に閲覧できる。
タッチペン対応の液晶だが、十字キーによる操作も可能。端末を閉じて利用する場合は、縦方向の画面で、十字キーとテンキーで操作するためストレート端末風の使い勝手になるが、スライド式のQWERTYキーボードを引き出すと、画面が横長に切り替わる。この場合も、十字キーによる操作ができる。また、画面の切り替えは、キーボードのスライドだけでなく、本体横のボタンを押しても行える。
ソフトウェア的にも、esはW-ZERO3から大きく進歩している。W-ZERO3では、データ通信中に音声通話の着信ができないという制限があったが、esではデータ通信中に電話がかかってきても、電話に出ることができるようになった。
日本語入力システムとして、ジャストシステムの「ATOK」を採用。予測変換にも対応し、これまでのウィルコム端末各種に比べて、変換効率が格段に向上している。ただし、逆トグルキーがないのは気になる点だ。なお、Windows Mobile標準のMS-IMEを使うこともできる。
Webブラウザは、Internet Explorerに加えて「Opera Mobile」を標準で搭載する。タブを切り替えながら表示できるほか、Flash Player 7.0にも対応し、たいていのPC向けサイトが表示できる。
また初代W-ZERO3では、メール機能はPocket Outlookに統合されていたが、esでは「W-ZERO3メール」というメールソフトを搭載した。ユーザーは初期設定時に、Outlookを使うか、W-ZERO3メールを使うかを選択できる。
W-ZERO3メールでも、Pocket Outlookと同様に、ライトメール/pdxメール/通常のEメール(POP3/SMTPメール)の送受信が行えるが、細かい部分が若干異なる。メールの自動振り分け、メールの送受信後に自動的に接続を切る機能、新規メールを作成したあと、いったん送信トレイに保存せずにそのまま送信する機能など、Outlookにはなかった機能が追加され、片手操作がしやすいようになっている。
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