韓国のWiBroは1年後に200万加入――情報流通ビジネス研究所

» 2006年08月03日 18時23分 公開
[ITmedia]
Photo 「韓国WiBro事業の現状と課題〜日本の無線ブロードバンド市場拡大への示唆〜」

 情報流通ビジネス研究所は8月3日、2006年7月に商用サービスを開始した韓国のワイヤレスブロードバンドサービスWiBroについてのリポート「韓国WiBro事業の現状と課題〜日本の無線ブロードバンド市場拡大への示唆〜」を発刊した。価格は9万9750円。

 高速な無線データ通信としてWiBroとHSDPAを商用化している韓国での実情と今後の課題について、同社と韓国ATLAS Research Groupによる共同プロジェクトが、現状と今後の市場を分析したリポート。

 リポートによると、WiBroはCDMA2000 1X EV-DO中心の携帯インターネットと、ADSLの固定系インターネットの需要をそれぞれ取り込み、サービス開始1年後には約200万加入の市場規模になる見通しとしている。

Photo WiBroサービス開始1年後の需要予測

 しかし5年後には、HSDPAの無線ブロードバンド需要に侵食され、当初予測された「5年以内に900万〜1000万加入」を下回り、約700万加入の市場規模にとどまるという。その要因として、KTとSK Telecomの2社がWiBroに参入しているだけで、VoIPによる音声サービスがちゅうちょされ、HSDPAが優先的に進められているなど社内競合が成長の阻害となっていると分析する。

Photo Wサービス開始5年後の需要展望

 しかし、2005年にhanatotelecomが放棄した事業枠への新規参入やMVNO関連規定の見直しなど、ネットワークの開放や公的支援が進むことで、既存事業者からは生まれないキラーアプリが登場し、当初の5年以内に900万〜1000万加入という市場規模に達する可能性があると展望している。

 WiBroは、日本でもサービスインが近いモバイルWiMAXと互換性を持つモバイルブロードバンドサービス。移動中の端末でも映像や音声サービスを提供できることから、世界に先駆けて韓国で商用化された。しかし、同様にモバイルブロードバンドサービスを提供できるHSDPAとの競合や、技術的な制約、確立していないビジネスモデルやキラーアプリの不足、端末供給の問題など、多くの課題が山積している。

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