NTTドコモは9月29日、東京農工大学の高木康博助教授と共同で、上下左右の方向から立体映像を見ることができる携帯型立体表示システムを開発したと発表した。
このシステムでは、細長いかまぼこ形のレンズを並べたような板状のレンズ「レンチキュラーレンズ」付きの液晶ディスプレイにカメラを搭載している。カメラはディスプレイを見ている人間の目を認識し、ユーザーがどの方向から見ているかを推定。その視線の角度に合わせた、指向性のある画像をリアルタイムで作成してディスプレイに表示する。こうすることにより、3Dメガネをかけたときのような“飛び出す立体映像”を表示することができる。
垂直方向30度、水平方向60度の範囲で、角度が変化する立体画像を表示可能。ユーザーの目の位置が変われば、それに合わせて画像の角度も変化する。
商用化はこれからだが、ドコモでは今後、立体映像を表示できるディスプレイを小型化し、携帯ゲームやネットショッピングなどで利用できるようにしたいと考えている。
本システムは、10月3日から7日まで幕張メッセで開催されるCEATEC JAPAN 2006のドコモブース内で展示される。展示するディスプレイは、7インチのものになるという。
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