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» 2006年11月02日 22時39分 公開

韓国携帯事情:メタリック、革製カバー、通訳機能、10メガカメラ──韓国電子展に見る携帯のトレンド (1/3)

携帯大国の韓国で、電子機器の総合展示会「韓国電子展」が開催された。携帯メーカーのSamsung電子とLG電子も出展し、今後のトレンドをかいま見せる端末群を披露した。

[佐々木朋美,ITmedia]

 10月17日から21日までの5日間、ソウル市郊外の高陽市で「韓国電子展」が開催された。総合的な電子機器関連の展示が行われる中で注目を集めたのは、同展示会の常連であるSamsung電子とLG電子。両社のブースに展示された最新端末を見ていこう。

もはや“スリム”“DMB”は基本、デザインでの差別化が進む

 今や韓国の携帯市場では、“スリムやDMBは基本”といえるくらい急速に浸透している。早くも単にスリムなだけでは勝負できないフェーズに入りつつあり、各社ともプラスアルファの工夫を端末に取り入れ始めている。

 スリム携帯の代表格ともいえるのが、今年7月にSamsung電子が海外市場向けに発表した超スリム携帯の「Ultra Edition」シリーズ(6月21日の記事参照)。この端末が韓国市場にも登場することが決まった。

 Samsung電子の発表によると、Ultra Editionシリーズはこの第3四半期に300万台以上を売り上げたヒット商品。同期間のSamsung電子製携帯電話の総販売数が計3070万台ということを考えれば、Ultra Editionシリーズの人気がいかに高いかが分かる。この人気が韓国でも通用するのかに注目が集まっている。

Photo 韓国でのUltra Editionシリーズとして販売された6.9(SKT用はSCH-B510/KTF用はSPH-B5100)。地上波DMB機能を備えており、40万ウォン後半で販売されている。ちなみに同じ形で地上波DMB機能のない「SPH-V9900」もある
Photo 10月末に販売となった9.9(SCH-V900)は、4色のカラーバリエーションで登場。GPSチップや全国地図が内蔵されているので、別売りのGPSキットを購入することなくナビサービスを利用できる
Photo 未発売のUltra12.9。「販売から3カ月で150万台を売りあげた」(サムスン電子)Ultra Editionシリーズの中でも一番人気ということで、韓国市場への投入にも注目が集まる。韓国では地上波DMBに対応

 対するLG電子は、3色の皮製ケース付き携帯「LG-LB6100」を披露した。フラットな画面に(2005年11月30日の記事参照)「チョコレートフォン」のような四角いキーが並ぶ、おしゃれな携帯だ。ディスプレイには170度の角度からでも映像が見える広視野角LCDを採用し、画質改善効果のあるLG電子独自の「Mobile XD」エンジンも搭載するなど画像の美しさにこだわった。

Photo 地上波DMBを視聴できる「LG-LB6100」。赤・黄緑・黒と、ケースがつくだけで高級感がぐんと増す。背面にはケースをつけたまま写真を撮るための穴がある
Photo やや特殊なキー配列。スリム化が進む韓国の携帯電話のキーはフラットになる一方だ。それにより押しにくくならないよう、ボタンに微妙な凹凸や溝を作ることで対応している
Photo 画面を斜めから見てみたところ

 ちなみにSamsung電子も、海外向けの皮製ケース付き携帯「SGH-P310」を展示した。LG電子端末と同様、隣り合うキー同士がつながった若干特殊なレイアウトのキーを採用している。隣り合うキーが押しにくいかと試してみると、中央が微妙に窪んでいるので、さほど不便には感じなかった。なおケース付きの携帯電話は全般的に、電卓のようなコンパクトデザインになる傾向があるようだ。

Photo SGH-P310のケースは、LG電子のそれよりもやや渋い印象。キーは見えにくいが、微妙な盛り上がりがある。中央の丸いダイヤルを回してメニュー操作を行う。厚さは結構厚く、片手で持った時指が本体の中間までしか届かなかった

メタリック携帯が流行の兆し

 Samsung電子のブースでは、本体につやのあるメタリック携帯が多数出展されていた。韓国携帯はもともと、カラーバリエーションがさほど多くはなかったが、最近では皮ケース携帯やUltra Editionシリーズのように、色展開が少ない中で工夫して差別化を図ろうという動きが見られる。

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