10月17日から21日までの5日間、ソウル市郊外の高陽市で「韓国電子展」が開催された。総合的な電子機器関連の展示が行われる中で注目を集めたのは、同展示会の常連であるSamsung電子とLG電子。両社のブースに展示された最新端末を見ていこう。
今や韓国の携帯市場では、“スリムやDMBは基本”といえるくらい急速に浸透している。早くも単にスリムなだけでは勝負できないフェーズに入りつつあり、各社ともプラスアルファの工夫を端末に取り入れ始めている。
スリム携帯の代表格ともいえるのが、今年7月にSamsung電子が海外市場向けに発表した超スリム携帯の「Ultra Edition」シリーズ(6月21日の記事参照)。この端末が韓国市場にも登場することが決まった。
Samsung電子の発表によると、Ultra Editionシリーズはこの第3四半期に300万台以上を売り上げたヒット商品。同期間のSamsung電子製携帯電話の総販売数が計3070万台ということを考えれば、Ultra Editionシリーズの人気がいかに高いかが分かる。この人気が韓国でも通用するのかに注目が集まっている。
対するLG電子は、3色の皮製ケース付き携帯「LG-LB6100」を披露した。フラットな画面に(2005年11月30日の記事参照)「チョコレートフォン」のような四角いキーが並ぶ、おしゃれな携帯だ。ディスプレイには170度の角度からでも映像が見える広視野角LCDを採用し、画質改善効果のあるLG電子独自の「Mobile XD」エンジンも搭載するなど画像の美しさにこだわった。
ちなみにSamsung電子も、海外向けの皮製ケース付き携帯「SGH-P310」を展示した。LG電子端末と同様、隣り合うキー同士がつながった若干特殊なレイアウトのキーを採用している。隣り合うキーが押しにくいかと試してみると、中央が微妙に窪んでいるので、さほど不便には感じなかった。なおケース付きの携帯電話は全般的に、電卓のようなコンパクトデザインになる傾向があるようだ。
Samsung電子のブースでは、本体につやのあるメタリック携帯が多数出展されていた。韓国携帯はもともと、カラーバリエーションがさほど多くはなかったが、最近では皮ケース携帯やUltra Editionシリーズのように、色展開が少ない中で工夫して差別化を図ろうという動きが見られる。
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