Bluetooth、数年後に100Mbpsへ──無線動画配信も想定。普及の鍵は“携帯”(1/2 ページ)

» 2006年12月08日 19時15分 公開
[岩城俊介,ITmedia]
photo Bluetooth SIG エグゼクティブ・ディレクターのマイケル・フォーリー氏

 Bluetooth Special Interest Group(Bluetooth SIG)は12月8日、都内ホテルで記者説明会を実施。Bluetooth SIG エグゼクティブ・ディレクターのマイケル・フォーリー氏がBluetoothの現状と今後の取り組みを解説した。

 Bluetooth SIGは電気通信やコンピュータ、自動車、工業オートメーション、ネットワークなど各業界のリーディング企業により構成される産業団体だ。周波数ホッピング方式(FH:Frequency Hopping)の2.4GHz帯無線を使用する短距離無線通信仕様「Bluetooth」の開発と普及を推進する。推進メンバーとしてAgere Systems、Ericsson、Intel、Lenovo、Microsoft、Motorola、Nokia、東芝が推進メンバーとして名を連ね、6000社以上の提携・対応メンバーが参加する。

 Bluetooth機器の出荷台数はここ2年間、急激な躍進を遂げたとフォーリー氏。2005年度に約3億2800万台の機器を出荷し、2006年11月初旬には累計10億台を達成。2006年度は年間で4億台超の出荷を見込む。

 Bluetoothはケーブル接続なしで利用可能/低電力消費/低コスト/高い堅牢性などの特徴をいかし、携帯電話やPC(マウス/キーボードなどの周辺機器も含む)、ヘッドセット、オーディオヘッドフォン、自動車機器(カーナビ/カーオーディオ)、家庭用ゲーム機などに採用されている。

 現在、最も一般的な利用シーンは「携帯電話+ヘッドセット」だが、国内においてはワイヤレス音楽での利用シーンでのニーズが特に増えた(A2DP対応の携帯電話、携帯オーディオ向けBluetoothヘッドフォンなど)。そのほか車載機器、印刷機器などにもBluetooth対応機器が多数登場するなど、対応機器や利用シーンの幅も拡大している。

photophoto
photophoto プリンタやデジカメ、Bluetoothレシーバー内蔵のサングラス、車載キット、デジタル写真パネルなどBluetooth採用製品の幅・需要も広がっている
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年12月05日 更新
  1. 飲食店でのスマホ注文に物議、LINEの連携必須に批判も 「客のリソースにただ乗りしないでほしい」 (2025年12月04日)
  2. 「楽天ポイント」と「楽天キャッシュ」は何が違う? 使い分けのポイントを解説 (2025年12月03日)
  3. NHK受信料の“督促強化”に不満や疑問の声 「訪問時のマナーは担当者に指導」と広報 (2025年12月05日)
  4. 「スマホ新法」施行前にKDDIが“重要案内” 「Webブラウザ」と「検索」選択の具体手順を公開 (2025年12月04日)
  5. 三つ折りスマホ「Galaxy Z TriFold」の実機を触ってみた 開けば10型タブレット、価格は約38万円 (2025年12月04日)
  6. 楽天ペイと楽天ポイントのキャンペーンまとめ【12月3日最新版】 1万〜3万ポイント還元のお得な施策あり (2025年12月03日)
  7. 楽天の2年間データ使い放題「バラマキ端末」を入手――楽天モバイル、年内1000万契約達成は確実か (2025年11月30日)
  8. サイゼリヤの“注文アプリ”が賛否を呼ぶ理由──「使いやすい」「紙メニュー前提」など多様な意見 (2025年11月23日)
  9. Z世代で“友人のInstagramアカウント乗っ取り”が流行? いたずらで済まない不正アクセス禁止法違反 保護者が注意すべきこと (2025年12月04日)
  10. 鉛筆デザインのiPad用スタイラスペン「Nelna Pencil」発売 物理ボタンに9機能を設定可能 (2025年12月03日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー