ファッショナブルでかっこよくて機能満載、そして薄い──ソフトバンクモバイルの孫正義社長

» 2007年01月25日 23時09分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

 14機種58色、世界初、世界最薄、国内最薄──。ソフトバンクモバイルの春モデルは、こうした言葉に彩られたラインアップで登場した。

 世界初となるのは、1モデル20色を同時発売する「812SH」、世界最薄のW-CDMA端末として登場するのは厚さ8.4ミリの「708SC」。「805SC」は、国内最薄のスライド型ワンセグモデルをうたう。フラッグシップモデルの「911T」は、ワンセグやGPS、Bluetooth、おサイフケータイに対応し、1Gバイトの内蔵メモリと3インチWVGA液晶を備えるHSDPA端末ながら17.9ミリという薄さを実現したモデルだ。

 発表会に登場した孫正義社長は、他社にさきがけてリリースしてきたスリムケータイはさらに薄く、ワンセグケータイも、より高機能なものを用意したと自信を見せた。

Photo 自慢の端末群を紹介する孫正義社長。左から国内最薄のスライドワンセグ端末「805SC」、世界最薄のW-CDMA端末「708SC」、全部入りのHSDPA端末ながら薄さ17.9ミリの「911T」

 春モデルのポイントは大きく3つ。1つは「スリムなケータイをもっとスリムに。そのスリム携帯に付加価値をつける」(孫氏)。もう1つは「ワンセグをもっと高機能に、もっとスリムに」(同)。3つ目は「ファッションの面で携帯の世界を変える」(同)というものだ。

 ボーダフォン時代の端末は、「何となく分厚くて格好悪くて、色数もモデル数も少ないという評価だった」と孫氏は振り返る。しかし、ソフトバンクが買収してからは、デザイン、機能、使いやすさ、大きさのどれをとってもいいものをリリースしてきたと胸を張る。この冬の調査でも顧客満足度が一気に上がったといい、これからは「ファッショナブルでかっこよくて機能満載、そして薄い──このような最先端を行く商品群を続々出していきたい」と意気込んだ。

Photo 911TはA2DPプロファイルを搭載したBluetooth機能を備える。かけたまま音楽を聴いたり通話したりできるオークリーのBluetooth搭載アイウェア「O ROKR」が付属するミュージックパッケージや、家で端末内の音楽を楽しむための専用スピーカーを用意

Photo ファッションへのこだわりを象徴する「812SH」と「707SC」のスワロフスキー・クリスタル・バージョン

Photo 顧客満足度は2006年春モデルで急上昇。ワンセグとスリムは、付加価値のある端末へと進化する

Photo 孫社長自ら、オークリーのBluetooth搭載アイウェア「O ROKR」を実演。スペシャルゲストの菊川怜さん、上戸彩さんと記念撮影も

営業マンの方にもお得に──ホワイトプランにオプションの「Wホワイト」

 孫氏が、“サプライズの新サービス”として披露したのが、「ホワイトプラン」のオプションサービス「Wホワイト」。月額980円のホワイトプランに、月額980円のWホワイトをつけると、21時から翌1時までの通話と他キャリア携帯への通話料金が10.5円/30秒になるというものだ。

 「(10.5円/30秒という通話料は)他社では1万円前後するようなLプランの基本料金に相当する金額。1人でも1日目から加入でき、他社のように“11年経ったら割引があります”という条件もない。※印なしの無条件で、ホワイトプランにオプションでWホワイトを加えると、通話料がさらに半額になる。Wホワイトを足せば、すべての営業マンの方から見てもお得な料金体系になる」(孫氏)

 1月16日から申し込み受け付けを開始したホワイトプランは、約10日で50万ユーザーが加入したと孫氏は説明。2カ月で100万加入に達したゴールドプランより速いピッチで加入者が増えているといい、Wホワイトの提供で加入者増に弾みをつけたい考えだ。

豊富なカラーバリエーション投入に伴う在庫不足は「解消に向けて準備中」

 豊富なカラーバリエーションの端末を投入することは、ユーザーに端末選びの面でメリットをもたらす半面、販売する側にとってはディスプレイの仕方や在庫管理が難しくなるという問題を引き起こす。こうした懸念について問われた孫氏は、順次対策を取っていると説明した。

 「すべてのカラーバリエーションを展示するのが難しい併売店に対しては、ソフトバンクモバイルのコーナーを大きくしてもらえるよう、さまざまな什器を提供しようと準備中。ソフトバンクショップについては、ショップの拡張を促進している」(孫氏)。

 在庫管理については、「今日現在でも人気機種は品薄で、在庫切れの店が続出している」と認め、毎日の売れ行きを頻繁にチェックしながら調整を行える体制作りを進めているとした。

 また年度内に4万6000局まで増やすとする3G基地局敷設の進捗状況については、「進展としては着々と前に進んでいるが、2〜3カ月、4〜5カ月の遅れはあるかもしれない」と、若干遅れ気味であることを認めている。

 さらに今回の発表会で、新サービスが少なかった点を問われた孫氏は、「サービスの企画は続々と進行しているので、次の機会には、ソフトや新サービスももっと詳しく言えると思う」とコメントし、次の発表に期待を持たせた。

アップルの携帯は、大変素晴らしいと思っている

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 アップルコンピュータの「iPhone」が披露されたMacworld Expo/San Franciscoの基調講演に孫氏が参加していたことから、質疑応答では“iPhoneについてどう思うか”という質問も飛び出した。孫氏は「あくまで、その時に発表するものについてコメントする」と、慎重な回答。iPhoneそのものについては「非常に素晴らしい製品だと思っている」とした。

 アップルコンピュータが「iPhoneはほかの携帯より5年進んだ製品」と発言したことに対しては、「アップルの携帯は大変素晴らしいと感じている。ただ、国内のドコモやauとの端末競争については、薄さや高い機能、ファッションということで最も進んでいると感じている。われわれのほうが進んでいる点も多い」とした。


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