インタビュー
» 2007年03月06日 23時18分 公開

“犯罪の抑止効果を生むケータイ”を目指す──新ジュニアケータイとSweets cuteに込められた思い開発者に聞く「ジュニアケータイ」「Sweets cute」(3/3 ページ)

[青山祐介,ITmedia]
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“子どもが使う”大部分のシチュエーションをカバーできるIPX4

 ハードウェア面でジュニアケータイとSweets cuteとで大きく異なるのは、防水機能の有無。ジュニアケータイは防沫型と呼ばれるIPX4相当の防水機能を備え、「あらゆる方向から水の飛まつを受けても、機能に影響がない」ことを保証している。弱い雨の中で使用したり、濡れた手で触ったり、水しぶきがかかっても問題がないが、水で洗ったり、水中に沈めたりすることはできない。今回、三洋電機は“生活防水”と呼んでいる。

 「防犯ブザーが付いていると、一般的な防犯ブザーと同じように、ランドセルにぶら下げたり、首から提げたりする利用シーンが考えられます。こうした端末が表に出た状態で雨に濡れたりしても大丈夫なように、IPX4の防水機能を持たせました。お風呂でメールすることを想定しているわけではないので、今回はこの防水になっています。“水濡れ”がどういうシーンで発生するかを考えたときに、大部分はIPX4でカバーできると判断しました」(大下氏)

 一方Sweets cuteにあってジュニアケータイにないのが「オリジナルシール」だ。Sweets cuteには、各ボディカラーに合わせて1種類ずつオリジナルシールが付いている。このシールはジュニアケータイの前モデルやSweetsシリーズにも付属し、多くのユーザーから好評だという。このシールは付属品として製品に同梱するだけでなく、Sweets pure用にホログラムのきらきらバージョンを作成してキャンペーンでプレゼントしたこともあり、春モデルでもホログラムを使ったクリスタルバージョンのプレゼントキャンペーンを実施中だ。Sweets cuteのオリジナルシールにはQRコードが付いていて、同じ世界観の待ち受け画面などをダウンロードできるようにもなっている。

バッテリーの奥にあれば、microSDはなくさない

 外部メモリに対応したのも、従来のジュニアケータイやSweetsシリーズからの大きな進化点だ。ユーザーアンケートの要望として多かったためmicroSDスロットを搭載し、それを電池パックを外した内側に装備した。

 「“こんな奥にしなくても”という声もありますが、ジュニアケータイで防水を実現するためには、スロットをボディ外側に付けたくなった。また、理由というよりも結果もあるんです。これらのケータイを使うのはお子様ですから、どうしてもmicroSDのような取り外せるものはなくすことが多いと思います。外部メディアは安くなったとはいえ、まだまだ数千円するものです。ところが電池の裏に入っていると、まずカードだけをなくすことはないと思います。確かに使いにくいというデメリットもありますが、逆にmicroSDをなくさなくてすむというメリットでもあるのです」(大下氏)

子ども向けのケータイが犯罪抑止効果につながれば

 ポップでかわいく、子どもが愛着を持てるデザインをまとったジュニアケータイとSweets cute。しかしその中身は、子どもの身を案じる親を安心させるために、考えつくした機能がぎっしり詰まっている。そんな“現代の子どものお守り”が、この2台なのである。

 「子どもに携帯電話を持たせるというのは賛否両論あります。ただ、今回の2機種のような安心防犯機能が付いたケータイというのが子ども向けにあって、それを首から提げているから安心だとか、本当に何かあったときに追跡ができる、といった部分で認知度を上げることができればいいですね。社会的に子ども向けの携帯電話というのは“そういうときのためにある”と。単に子どもが遊ぶためだとか、みんなが持っているから欲しい、といった理由からではなく、親が積極的に、防犯ブザーがあるから与えたいということになれば、子ども向け携帯電話の商品価値が、今までとは違った意味で見出せてくるのではないでしょうか。そのあたりはメーカーも事業者もいろいろと考えていかないといけないと感じています。三洋電機の“安心ケータイ”の認知が広がれば、印象的な色のジュニアケータイを首から提げることが犯罪の抑止効果につながって、“ジュニアケータイを首から提げている子どもに声をかけたら、防犯ブザーを引かれるから手が出せない”という認知につながればいいですね」(大下氏)

利用制限や便利機能もブラッシュアップ

 ジュニアケータイ、Sweets cuteは、各種の利用制限/プロテクト機能や便利機能もブラッシュアップがされた。発信やメール回数の送信回数などを制限できる「ジュニアモード」はメニューがひらがな表示に対応。「時間割」は、週ごとに時間割が違う学校への対応や塾の時間割として使うことを考慮して、従来の1件から3件まで登録可能にした。さらに、勉強に使える辞書機能は英和、和英辞典に加え国語辞典が追加された。国語辞典は「カメラde辞書」機能を使えば、よみ仮名の分からない漢字をカメラで読み取って読みや意味を調べることも可能だ。


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