お菓子のような女の子向け携帯「Sweets」シリーズのデザインでおなじみの柴田文江氏。同氏がその新モデルとなる「Sweets cute」に加え、新たにデザインを担当したのがジュニアケータイ「A5525SA」だ。
デザインコンセプトは、ジュニアケータイが“北欧のおもちゃ”、Sweets cuteが“クリームにディップしたビスケット”だという。
子供向けのA5525SAをデザインするにあたって、子供のための携帯電話とはどういったものなのかを考えたときに、デザインコンセプトとして頭に浮かんだのが北欧のおもちゃだったと柴田氏。北欧のおもちゃをモチーフにするのではなく、「子供のまわりにある素晴らしいプロダクトの丁寧に作られたモノのもの作りを参考に、そのイメージを製品に添加していこうと考えた」と話す。
子供の元気な夢を育むようなデザインのイメージを参考にしたという、おおらかな曲面で構成された明快なフォルムが特徴。元気な子供たちにも気軽に使ってもらえるよう、サイドにバンパーを回すことで堅牢なイメージを醸し出している。ダイヤルキー面も「ツートンに分けることで機能を表現し、なおかつ子供がとっつきやすいようにした」と、こだわった部分だ。
電池のフタを開けるための専用工具も子供の周りにあるものをモチーフにしており、ゼンマイの形を模した子供らしいデザインに仕上げた。またスライド式の防犯ブザー用スイッチは、ブザーとスピーカーを連動させたイメージで、子供でも機能を理解できるように配慮したという。
ボディカラーは3色のリズム感のあるグラデーションになっており、男の子でも女の子でも喜ばれる色を考えた。楽しい子供らしさを提案しようと考え、子供が「どんな色なのか」が分かりやすい素直な色を展開し、それをリズム感のあるグラデーションで表現。ネーミングも「ブルブルー」「グリグリーン」「ドレミレッド」と、子供の言葉遊びのような楽しさを取り入れている。
Sweets cuteは、SweetsシリーズのDNAを受け継ぎながら、手にほんわかとなじむデザインの女の子向け携帯電話。お菓子をイメージするコンセプトも引き継がれ、今回はビスケットをクリームにディップしたイメージでデザインしたという。大きくフラットなキーと、シールでデコレーションできる楽しさも健在。ダイヤルキー面は、シールを貼れる部分を色分けするなど工夫をこらしている。
ダイヤルキーは数字と文字を重ねることで、奥行き感や透明感、軽快なイメージを表現し、情報機器のメカメカしいところを極力、排除している。
ボディカラーはストロベリーシフォン、レモンタルト、ソーダフロートの3色をラインアップ。「ストロベリーシフォンは優しくて可愛らしい女の子のイメージ。レモンタルトは、クラスのファッションリーダーのような女の子に持ってもらう個性的なイメージ。ソーダフロートは清楚なイメージでいながらスイーツらしいカラーリング」(柴田氏)。
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