英SymbianがSymbian OS v9.5を発表──HSUPAやISDB-Tサポートを追加

» 2007年03月27日 20時39分 公開
[ITmedia]

 英Symbianは3月26日、米オーランドで開催中のCTIA WirelessでHSUPAに対応するSymbian OS v9.5を発表した。個人ユーザーと企業向けの機能強化を図るとともに、端末の製造コスト削減や投入期間短縮を実現するという。

 Symbian OS v9.5では、メモリやプロセッサ、バッテリーにかかる負荷を軽減しながらパフォーマンスを向上させた。また、メモリ最適化機能を実装したことから、より多くのアプリケーションを並行処理しながら、端末を利用できるようになった。これらの機能は、端末やブラウザ/電子メール/ナビゲーションの起動時間の短縮につながるほか、搭載メモリを減少させて端末製造コストの削減を可能にする。

 マルチメディア機能は、標準化されたLocation Based Services(位置情報サービス)とデジタルテレビ規格のDVB-HとISDB-T(ワンセグ)を標準でサポート。カメラ機能については傾斜センサーやパノラマ合成、赤目軽減などデジタルカメラに迫る35の機能に対応するという。

 企業向け機能は、大型データベースの検索性能を改善したことで、端末内に膨大な顧客リストを持つユーザーの利便性が向上。Exchange ActiveSync ProtocolのサポートによりMicrosoft ExchangeやLotus Notesとの相互運用性も強化され、ユーザーは電子メールや連絡先、カレンダーのリモート同期機能を利用できる。

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