「W-ZERO3」が生かす“日本のものづくり精神”――W-ZERO3ソフトウェアコンテストWILLCOM FORUM & EXPO 2007

» 2007年04月13日 14時54分 公開
[平賀洋一,ITmedia]
photo 「W-ZERO3ソフトウェアコンテスト」審査委員長のアスキー 取締役の遠藤諭氏

 アスキーは4月13日、WILLCOM FORUM & EXPO 2007の会場で「W-ZERO3ソフトウェアコンテスト」の表彰式を行った。このコンテストはW-ZERO3シリーズ上で動作するソフトウェアを対象にしたもので、応募期間は2006年8月21日から2007年1月31日まで。総数140点の作品が応募された。

 最優秀賞である金賞に選ばれたのは、バーコードスキャン機能つきの蔵書管理ソフト「Kinjiro ver1.0」。また銀賞には、Windows Mobile機のテーマファイルを手軽に作成できる「幻律」、銅賞には、基地局の位置情報を取得することで、オフライン状態でも路線図や地図が利用できるスケジューラー内蔵のナビゲーションソフト「03navi」が選ばれた。

 W-ZERO3ソフトウェアコンテストで審査委員長を務めたアスキー 取締役の遠藤諭氏は「非常に多くの熱意のこもったソフトが寄せられ、審査時間も長時間に及んだ。これだけ多種多彩なソフトが作られるのも、W-ZERO3が優れた端末であり、ソフトを作りやすいオープン性を持つため。ちょっと大げさだけど、日本の“ものづくり精神”が生きる存在だと思う」とコメント。

photophoto 受賞者には表彰状のほか、金賞には100万円、銀賞には50万円、銅賞には30万円の賞金も贈られた

 審査員としてコンテストに臨んだシャープ 情報通信事業本部の増本哲夫氏は、「“そんなに多くの作品は応募されないだろう”と軽い気持ちで審査員の依頼を受けたが、審査会場に行ったら100点以上のソフトがあってとても驚いた。実は、弊社の『ブンコビューア』もザウルス用ソフトウェアコンテストから生まれたもの。今回の応募作品から、メーカーやキャリアが端末にプリセットするソフトが出てくるかもしれない」と、作品が持つ大きな可能性を挙げた。

photophoto シャープ 情報通信事業本部 増本哲夫氏(左)とウィルコム 副社長 土橋匡氏(右)

 ウィルコム 副社長の土橋匡氏は、「W-ZERO3のカメラで本のバーコードを読み込み、管理できる『Kinjiro ver1.0』はとても便利。タクシーの中で読んだ本を登録しています。Amazon.co.jpから情報を取得しているので、今後の展開にも期待できると思います。また『03navi』は、自分の移動履歴が見えて非常に面白い」と感想を述べ、表彰式を締めくくった。

 コンテストの詳細や応募作品の紹介は、アスキーが運営する「ウィルコムファンサイト」に掲載されている。

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