今買うならどっち?――「D01NE」「D01NX」徹底比較(前編)「D01NE」「D01NX」 レビュー(2/4 ページ)

» 2007年05月10日 21時17分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

CardBus仕様のD01NE

 D01NEの対応OSはWindows Vista(32ビット)/XP SP2以降/2000 Professional SP4以降となっている。CardBus仕様のため、CardBusをサポートしないPCカードスロットでは動作しないが、現行モデルはもちろん、Windows2000が満足に動作するノートPCであれば世代的にCardBusをサポートしているので、ほとんどのPCカードスロット搭載PCで動作するはずだ。

photo PCに装着したD01NEをデバイスマネージャから見たところ。CardBusコントローラーの先にNEC製のPCI to USBブリッジが接続され、さらにUSBモデムとして認識している

 セットアップにこれといって難しい点はない。付属CDからドライバやユーティリティをインストールして、D01NEをPCカードスロットに装着すれば良い。イー・モバイルがプロバイダ(ISP)の役目も果たしているため、接続先の設定などはプリセットされている。

photophotophoto ユーティリティのメインウインドウ。インターネットへの接続/切断、電波状態の表示、接続時間やデータ送受信量をリアルタイムで確認できる
photo 取り外しの指示もユーティリティから行う。ストレージデバイスではないので、基本的にはいつ取り外しても問題はないが、親切だ

 ユーティリティはインターネットへの接続/切断、取り外し、電波状態の確認といった操作が行える。現時点の料金プランは定額制のみなので、あまり存在意義はないが、パケット通信料を記録して料金換算する機能も備えている。

 ユーティリティは常駐させて、最小化して電波状態をタスクトレイに表示できる。最小化してもタスクトレイのアイコンを右クリックすれば各種操作を行えるほか、D01NEをスロットに装着した際にメイン画面を自動で最前面表示することも可能だ。

photophoto ユーティリティの動作は細かく設定可能。ちなみに電波状態を常時確認状態にしておくと、ユーティリティ以外でのダイヤルアップ接続はできなくなる。最小化したままでも一通りの操作は可能だ
photo ちなみに電波状態はエクステンド部のインジケータでも確認できる。ただしD01NEは初期状態では省電力機能が有効なので、インターネット未接続時にはインジケータを10秒ほどで消してしまう。省電力機能を無効にすればインジケータを常時点灯させられる

 ノートPCを持ち運ぶ際、シャットダウンよりもスタンバイモードや休止モードを選ぶことが多い。D01NEの利用中にはスタンバイモードや休止モードへ即座に移行し、復帰時に接続を切断した旨のダイアログを表示する。また、スタンバイ中や休止中にD01NEを取り外して復帰しても特に不穏な動作はない。

 気になったのは、確認のダイアログがくどい点だろうか。接続時にも切断時にも必ずダイアログを表示する。ダイアログが不必要とは思わないが、せめて表示する/しないを選べるようにしてほしい。

photophoto ユーティリティから接続/切断すると、必ずこのダイアログを表示する。親切とは思うが、ちょっとわずらわしい

 D01NEはPCからモデムとして認識するので、付属のユーティリティソフトを使用せず、OSのネットワーク接続からダイヤルアップすることも可能だ。ただし、接続先のエントリーは付属CDからドライバやユーティリティをインストールしただけでは作成されないので、ユーザーが作成する必要がある。

 筆者の確認した限りでは、ユーティリティから接続しても、OSのネットワーク接続を用いてもパフォーマンスの違いは感じられない。付属ソフトを使いたくない、あるいはブラウザの起動に合わせてオンデマンドでインターネットに接続したい、VPN接続を行う(VPN接続に先立って自動接続する)といった場合には、OSのネットワーク接続の方が便利だろう。

photo ネットワーク接続の設定内容。ユーティリティを使用しなくてもインターネット接続ができる

 なお、ユーティリティでもダイヤルアップ接続に関する詳細な設定は行え、複数の接続先を設定できる。しかし、一部の設定を変更すると正しく動作しないため、特別な設定が必要な場合はOSのネットワーク接続でダイヤルアップエントリーを作成したほうがよいだろう。

photophotophoto ユーティリティは使用料金の計算機能や通信のログ管理機能も備えている。画面はドコモの「パケットパック90」に合わせて0.015円/パケットに設定したもの。遠慮なく使うとこんな金額に! と驚くこと請け合い

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年07月27日 更新
  1. 小型スマホを使っている理由は? 選択肢のなさを嘆く声も:読者アンケート結果発表 (2024年07月26日)
  2. 「ハンディファン」「ネッククーラー」の選び方とやってはいけないこと 炎天下での利用は要注意 (2024年07月23日)
  3. IIJ×OPPO、Xiaomi、モトローラが語るスマホ戦術 おサイフケータイは「永遠の悩み」、IIJmioは「モバイル業界の宝石箱」 (2024年07月26日)
  4. 貼らない保護フィルムケース「スマハラ」、iPhone 15シリーズ向けに発売 丸洗いもOK (2024年07月26日)
  5. スマホの充電でやってはいけないこと 夏に気を付けたいNG行為は? (2024年07月26日)
  6. OPPOがFindシリーズを2024年内に国内発売へ 競合メーカー担当者の前でサプライズ告知 (2024年07月26日)
  7. 約2万円の折りたたみケータイ「Orbic JOURNEY Pro 4G」を試す シンプルで使いやすいがローカライズに課題も (2024年07月27日)
  8. 外出先から自宅のエアコンを遠隔操作、部屋を先に涼しくして“真夏の天国”を作っておく方法 (2024年07月25日)
  9. KDDIは通信障害をどのように検知してインフラを守っているのか ネットワークセンターに潜入 (2024年07月24日)
  10. 中国の“音楽特化スマホ”「MOONDROP MIAD01」を試す 重厚なサウンドに驚き、作り手のエゴを存分に感じた (2024年07月25日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー