インセンティブモデル、“短期間で機種変する人が得”なのか:Mobile Weekly Top10

» 2007年05月10日 14時11分 公開
[後藤祥子,ITmedia]


 今回のアクセスランキングでは、ドコモがテレビCMのキャラクターとして、人気タレント8人を起用したという記事がトップを飾った。少し前までauのCMキャラとして活躍していた妻夫木聡さんが登場するなど、携帯ユーザーにとっては驚きの人選(これまでにも、織田裕二さんがドコモからIDOのCMキャラになったという例があった)。ほかのタレントも、ドコモ マルチメディアサービス部長の夏野剛氏が「月9レベル」と予告した通り、豪華な顔ぶれがそろった。5月10日からティーザー篇の放映も開始され、ドコモ反撃の幕が切って落とされる。

 ドコモを猛追しているKDDIも、夏モデルと見られる「W52S」と「W52SA」がJATEを通過。2006年の夏モデルは5月22日に発表されており(2006年5月の記事参照)、今年もそろそろ発表が気になる時期になってきた。

 そんなKDDIを率いる小野寺正社長が、2007年3月期決算発表の質疑応答で、インセンティブモデルについて興味深い発言をしていた。それは“短期間で機種変更する人が得をする”という論調に対する反論だ。「“若い人がしょっちゅう端末を買い替えて得している”という論調があるが、必ずしもそうじゃない、というのが我々の見方」(小野寺氏)

 auの端末を短期間で機種変更するユーザーは、高い金額で端末を購入しているうえ、ARPUが高いユーザーが多いという。キャリアから見ればそうしたユーザーは、“新機能のをいち早く利用してくれるアーリーアダプター的存在”であるとともに、(パケット通信などでも定額料金の上限まで使い切ってくれるような顧客であるため)比較的早期にインセンティブコストを回収できる“いいお客様”というわけだ。

 それなら、どんなユーザーがインセンティブモデルでメリットを得ているのかといえば、むしろ“型落ちで1円になったハイエンド端末を入手した、通話もデータ通信もあまり利用しない人”だという。単価が高い端末を1円で売る場合、売る側のインセンティブ負担が大きくなるが、ARPUが低いユーザーでは、それを回収するまでの期間が長くかかるからだ。

 「インセンティブモデルは、“しょっちゅう端末を変える人にメリットがある”ような言われ方をするが、実体は違う」(小野寺氏)

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