「W52S」に搭載される音楽プレーヤーは、au端末向けの共通音楽プレーヤー「au Music Player」のみで、この点は「W42S」と同じだ。しかし、W42Sでは着うたフル+LISMOとATRACがライブラリとして別管理されていたため着うたフルとATRAC3データを別々にしか楽しめなかったが、W52Sでは管理が共通になり、一覧から再生まで楽曲フォーマットを意識することなくシームレスに再生できるようになった。今回はメモリースティックマイクロ(M2)が発売前だったため確認できなかったが、M2内のATRACデータもシームレスに管理されると見られる。そのため、“着うたフル、LISMO、ATRACを全曲シャッフル再生する”といった使い方も可能だ。
au Music Playerの基本機能はW42Sなど従来機種と同じだ。au端末はシングルタスクが基本となるが、au Music PlayerはBGMモードにするとバックグラウンド再生が可能で、一部アプリ(今回試したのは、EZナビウォーク)は音楽を聴きながら利用できる。
端末の右側面には5つの音楽再生専用キーが用意され、au Music Playerの表示中はもちろん、バックグラウンド再生中でも音楽関連の操作が可能。音楽再生の開始/停止、前後曲へのスキップ、音量調整などが可能だ。選択した曲や音量はau Music Playerの画面が表示されていなくても、ディスプレイの最上段に表示されるので、そこで確認できる。
初代ウォークマンケータイのW42Sには、見た目がウォークマン「NW-A607」の「ジョグレバー」に似た音楽操作専用キーの「ミュージックシャトル」が搭載され(2006年5月の記事参照)、ミュージックプレーヤーの起動や前後曲へのスキップ、音量調整などの操作が行えるようになっていた。
W52Sでは音楽操作専用キーは普通のキーに変更され、その配置やデザインには工夫が見られる。端末の最も張り出した部分に大きな再生/停止キーを置き、その左右に曲間移動のキーを配置していることから、手探りで操作しやすい。音量調整もほぼ中央部に配置するなど分かりやすいレイアウトだ。
音質のアレンジ機能は機種別にチューニングした音質改善機能の「DBEX」を搭載。イコライザは6パターン、サラウンドは3パターンとパターン数はさほど多くないが、イコライザとBASS(低域増強)はヘッドフォン利用時専用の設定が行え、ヘッドフォンからの音漏れ防止機能のAVLSも備える。またau Music Playerの画面では、ダイヤルキーによるショートカット操作も可能で、出力先の切り替え(内蔵スピーカー/ヘッドフォンかFMトランスミッター)も簡単だ。
※今回の検証および確認はあくまでも開発途上の端末によるものなので、製品版では仕様が変わる可能性もあることをご了承いただきたい。
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