NTTドコモは7月27日、2007年4月〜6月期の連結決算を発表。営業利益は前年同期比25.2%減の2039億円となり、前年同期を大きく下回った。売上高は1兆1829億円(2.9%減)、税引き前利益は2055億円(25.1%減)。
同社は、前年同期に「2ヶ月くりこし」の失効見込み額を収益計上する会計処理に変更した影響や、端末販売数が増えたことにともなう営業費用の増加などによるものとしている。
FOMAサービスに関わる収入は、前年同期に比べ契約数が44.4%増の3785万契約と大幅増加。結果、音声収入が前年同期比27.4%増の5213億円、パケット通信収入が同35.4%増の2911億円。ただし携帯電話収入全体は1兆327億円、前年同期比で3.1%減。そのほか端末機器販売収入も、端末1台あたりの収益計上額が減少した影響で同2.5%減の1206億円だった。
携帯電話契約者は前年同期比で0.4%増の5285万契約にとどまるとともに、番号ポータビリティの影響で解約率が0.85%と前年同期比で0.21ポイント上昇した。
屋外基地局数は前期末から1600局増の約3万7300局、屋内施設数も同900施設増の約1万1300施設に増加。前期はFOMAネットワークの面エリア拡大を実施したが、今期はよりきめ細かく対応する質的向上に取り組むとともに、物品の調達価格などのコスト効率化に努めた。設備投資額合計は前年29.6%減の1512億円。
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