ニュース
» 2007年10月17日 02時46分 公開

“ケータイで、もっと”に応える端末とサービスを――auの秋冬モデル

検索をもっと簡単に、情報をもっと手軽に、音楽をもっと持ち歩きたい――。auの秋冬モデルは、こんなユーザーの“ケータイをもっと便利に使いたい”という声に応えることを目指したとKDDI コンシューマ事業統括本部長の高橋誠氏は説明する。

[後藤祥子,ITmedia]

 ライフスタイルに寄り添うケータイに、便利さ、楽しさ、auらしさを加えたい――。開発陣のこんな思いから生まれたのが、auの秋冬モデルと新サービスだ。

 KDDIの長島孝志コンシューマ商品企画本部長は秋冬モデルで、ユーザーの“ケータイでもっと”に応えることを目指したと説明。8機種の新モデルと、音楽配信の新サービス、2つの新機能を披露した。

 なおKDDIは秋冬モデルとして、クアルコムの新チップセットMSM2500を搭載し、KDDIが開発を進めていた統合プラットフォーム「KCP+」に対応したハイエンドモデル3機種「W56T」「W54SA」「W54S」を投入。今後は、開発効率とコスト効率に優れたKCP+の導入を推進するとしている。

Photo 秋冬モデルで「auの世界を超えて、新しい携帯の世界を広げることを目指す」と長島氏

着うたフルをウォークマンやNET JUKEで――「au×Sony MUSIC PROJECT」

Photo KDDI コンシューマ事業統括本部長の高橋誠氏(左)とソニー SVPオーディオ事業本部長の吉岡浩氏(右)

 “1曲まるごとダウンロード”の着うたフルを他キャリアにさきがけて展開し成功を収めたauが、音楽サービスの“セカンドステージ”と銘打って開始するのが、ソニーと連携したプロジェクト「au×Sony MUSIC PROJECT」だ。

 auでは着うたフルの成功を受け、2006年5月に着うたフルをPCから購入可能にする「LISMO Music Store」をオープン。着うたフルを携帯だけでなくPCで聴ける環境を用意した。コンシューマ事業統括本部長の高橋誠氏は、「ケータイだけでは音楽の利用シーンをカバーできない」ことから、音楽を聴くための機器として多くのユーザーが利用しているホームオーディオ/デジタルミュージック/カーオーディオとの連携を決めたと説明。ソニー SVPオーディオ事業本部長の吉岡浩氏は、「デバイスの枠組みを超えて、より多くの楽曲を楽しんでいただけるようにしたい」と、連携効果に期待を寄せる。

 au×Sony MUSIC PROJECTの一環として、auのPC用統合音楽管理ソフト「LISMO」とソニーの「SonicStage」を統合した「LISMO Port」を新たに開発。CDから取り込んだ楽曲や音楽配信サービスmoraで購入した楽曲、着うたフルを一元管理できるようにするとともに、これらの楽曲をauケータイやウォークマンに転送して聴ける環境を整えた。ユーザーは、LISMO Port経由で着うたフルやATRAC形式の楽曲データを携帯にもウォークマンにも保存して聴けるようになる。

Photo 音楽を聴く機器として人気があるホームオーディオ/デジタルミュージック/カーオーディオと着うたフルを連携(左)。LISMO Portで着うたフル/ATRACデータ/CDから取り込んだ楽曲を一元管理でき、ウォークマンやauケータイに保存して持ち出せるようになる(中、右)

 ネットワーク接続に対応したソニーのコンポ「NET JUKE」との連携は、PCレスの利用に配慮した施策。この連携で着うたフルをNET JUKEにバックアップ可能になり、コンポの高品質なサウンドで着うたフルを聴いたり、NET JUKEにバックアップした着うたフルをウォークマンに転送したりと、音楽をさまざまな形で楽しめる。また、対応端末の3機種はBluetoothに対応していることから、楽曲をBluetooth対応のカーステレオに飛ばして聴くことも可能。高橋氏は「携帯とパソコンで閉じていたものがつながる。あらゆる生活シーンで音楽を楽しむ、新しいライフスタイルを提案したい」とアピールする。

Photo PCレスの環境でも、NET JUKEで着うたフルなどの楽曲を一元管理できる(左)。NET JUKEやLISMO Portを軸に、いつでもどこでも音楽を楽しめるようにするのが狙い(右)

ユーザーが求める“もっと”をケータイに

 INFOBAR 2も含めて9機種をラインアップする秋冬モデルは、“生活に寄り添うケータイ”というコンセプトを踏襲しつつ、便利さや楽しさ、auらしさを加えたモデルという位置づけで、コンセプトとして掲げるのは「デザインへのこだわり」「実感できる品質向上」「利用シーンから醸成されるサービス・機能」の3つだ。それを実現するキーワードとして長島氏は「超薄型ケータイのあり方」「ワンセグは質の時代へ」「もっと音楽を、もっと情報を」という3つを挙げ、それに沿って秋冬モデルを開発したと説明する。

 30代〜40代男性の超薄型端末への高いニーズを汲んで開発したのが「W55T」。クレジットカードサイズのこの端末は、厚さ9.9ミリというスリムボディのWIN端末で、ステンレスパネルを採用したボディやカラーの名前までゴールドカード、プラチナカード、ブラックカードにするというこだわりが魅力。3000台限定のプレミアムバージョンは専用ケースが付属し、刻印サービスも提供する。

Photo 極薄WIN「W55T」(左)とワンセグ6モデル(右)

 「質の時代に入った」とするワンセグは、映像の美しさと使い勝手にこだわった6機種をラインアップ。うち3機種は、はっきりした黒と鮮やかな発色が特徴の有機ELを採用し、「W56T」と「W54S」には携帯向けワイドQVGAでは世界初となる2.8インチの有機ELを搭載した。液晶モデルとしてリリースするのは3インチワイドVGA液晶の「W54SA」。また市場で人気が高いスリムワンセグ機として、厚さ14.2ミリのWoooケータイ「W53H」と、厚さ15.4ミリの「W53K」もラインアップした。

 そしてユーザーの「もっと音楽を、もっと情報を」という期待に応えるのが、KCP+と高速通信規格のRev.Aに対応したハイエンドモデルの3機種だ。

 各種情報へのすばやいアクセスを可能にするのは、待受画面上にサイトの更新情報やカレンダー、ミニゲーム、検索ウィンドウなど任意のガジェットを設定できる「au one ガジェット」と、1画面で2つの機能を利用できる「マルチプレイウィンドウ」。音楽機能は、音楽利用の幅を広げるLISMO PortとNET JUKE連携に対応し、ゲームは行が性能の向上で、従来機の約10倍のパフォーマンスで楽しめる。

Photo 待ち受け画面からさまざまな情報にアクセスできる「au one ガジェット」。Google検索も待ち受け画面から行える

Photo ながら機能をサポートする「マルチプレイウィンドウ」(左、中)。ゲームは3Dの描画性能が向上(右)

 上りの高速通信を利用した新機能は披露されなかったものの、初のKCP+対応機となるW56T、W54S、「W54SA」は、ユーザーの利便性を向上させる各種機能を搭載した端末としてデビューする。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

この記事が気に入ったら
ITmedia Mobile に「いいね!」しよう