写真で解説する「SO905i」(1/2 ページ)

» 2007年11月02日 18時32分 公開
[田中聡(至楽社),ITmedia]

 ジョグ+BRAVIA+ウォークマンという3本柱を前面に打ち出したソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製のFOMA端末「SO905i」。ソニーグループが持つ技術を惜しげもなく盛り込み、ジョグを待ち望んでいたソニエリユーザーと、先進的なAV機能を求めるユーザーのどちらにも訴求できるモデルとなっている。

photophoto カラーはブラック、シャンパンベージュ、ホワイト、レッド。ボディはディスプレイ部が180度回転する回転2軸型
photo 本体を開いた状態。+JOGのみ異なるカラー(シルバー)になっている

 905iシリーズで標準搭載となった、ワンセグ、FOMAハイスピード、WORLD WING(3G+GSM)はもちろん、GPS、2in1、直感ゲーム、うた・ホーダイ、フルブラウザ、ドキュメントビューア、きせかえツールなど、「SO903i」や「SO903iTV」ではフォローしきれなかった機能にもしっかり対応した。なお、フルブラウザを利用したWindows Media Videoの再生、iアプリの音声入力、生体認証は非対応となる。

 ジョグは、auの「W53S」と同じ「+JOG」を搭載し、十字キーとジョグを併用可能。メールはジョグ、アプリは十字キーといった具合に、機能やサービスによってジョグと十字キーを使い分けられるのが大きなメリットだ。ディスプレイは約3インチ(480×864ピクセル)フルワイドVGAの1677万7216色TFT液晶で、VGAサイズ用フォントも使われている。

 キー配列は従来モデルをほぼ踏襲しているが、SO903iとSO903iTVでは[0]キーに割り当てられていた記号呼び出しが[*]キーに、[*]キーに割り当てられていた小文字切り替えが通話キーに変更されている。また、SO903iとSO903iTVでは右下ソフトキーに割り当てられていた「マイセレクト」がなくなり、代わりに「カメラ」が追加された。ダイヤルキーには、凸形状で押しやすい「ウェーブスクエアキー」を採用している。

 SO905iはUSB2.0を利用してPCと高速データ通信を行える。この規格に準拠したUSBケーブルは、オプション品として2008年1月に発売される予定だ。赤外線通信は、高速のIrSimple/IrSSに対応する。

photophoto 周辺に十字キーを備えているため、ジョグは過去のモデルよりも幅が小さい。ジョグと十字キーの間はくぼんでいるので、爪の長い女性でも十字キーをしっかり押せそうだ

photophoto 本体を閉じた状態。サブディスプレイは約1.1インチの有機ELディスプレイ。本体カラーのブラックは、サブディスプレイが点灯していない状態はディスプレイの外枠が見えず、ほぼ真っ黒な状態になる。本体裏面(右)にはカメラレンズ、フォトライト、FeliCaチップなどを搭載。中央にはワンセグ用のスタンドが収納されている

photophoto 本体左側面(左)と右側面(右)。左側面にはmicroSDカードスロットとプッシュトークボタン、右側面にはMUSIC、カメラ、TVキー、キーロックスイッチ、外部接続端子と平形イヤフォン端子を備える

photophoto 本体先端部のディスプレイ側にワンセグ用のホイップアンテナを備え(左)、ヒンジ部には赤外線ポートを備える(右)

photophoto 左がSO905i、右がSO903i。どちらも閉じたまま音楽操作ができるミュージックキーを背面に備えているが、SO905iは音楽再生時のみ点灯するタッチキーを採用した。サブディスプレイは、SO903iは1.5インチの26万2144色液晶とハイスペックだが、SO905iは1.1インチのモノクロ有機EL。開いた状態は、液晶サイズ、ジョグ、ウェーブデザインキーなどが大きな違い
photo ワンセグ用のアンテナはディスプレイ側に搭載しており、折りたたむと右側からアンテナが伸びる

 ワンセグは、SO903iTVは側面に傾斜をつけることで、卓上ホルダを使わずに横置きできたが、SO905iでは、本体裏面のワンセグスタンドを立てて横置きできるようになっている。本体を閉じた状態では、ディスプレイ横の「ビューイングタッチキー」を使って音量調節とチャンネル変更ができ、タッチ時にキーが振動するようになっており、押下感を得られる。後述するが、フルブラウザやカメラもこのキーで操作できる。また、ワンセグ視聴用のスピーカーを本体前面に配置して、3か所から音声が出力する「3ユニットフロントスピーカー」も搭載する。

photophotophoto 裏面の「2ステップワンセグスタンド」は、傾きを2段階に調節できる。ワンセグを起動して本体を閉じると、ディスプレイ脇にビューイングタッチキーが点灯。チャンネル切り替えやボリューム調整が行える
photophoto ミュージックプレーヤー再生時には背面の「ミュージックタッチキー」が点灯し、閉じたまま音楽の操作ができる(左)。静電パッドを用いているが、操作時にビューイングタッチキーのような振動は起きない。音楽再生中はサブディスプレイに楽曲の情報を表示するが、当然、SO903iのようにジャケット写真を表示することはできない(右)
photo 外部メモリーはmicroSDカードのみを利用

 FOMA初搭載となったジョグは、操作方法をカスタマイズできる項目が充実している。ジョグの操作はOFFにすることができ、これはゲームなど、十字キーを使った操作に集中したいときに配慮した措置だと思われる。ジョグは基本的にどのシーンでも使え、十字キーの上下操作が割り当てられている。

 メール、ブラウザ(iモード/ワンセグ)、フルブラウザの「スクロール量設定」も用意されており、「大」「中」「小」の3段階で設定できる(デフォルトは「中」になっている)。「大」に設定すると、少ない回転量で多くのカーソル移動やスクロールができる。さらに、待受画面でジョグを回転させると、データBOXや受信メールなどを起動できるショートカット設定も可能になった。

photophotophoto +ジョグの回転操作はオフにもできる(左)。3つの機能ごとにスクロール量を調節することも可能(中)。なお、同じく+JOGを採用するauのW53Sもスクロール速度を調節することができるが、機能ごとに設定することはできない。待受画面から、上回転と下回転それぞれで呼び出せる機能を設定できる(右)
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