ワンセグには、ソニーの薄型レビBRAVIAの技術と、ソニーのモバイルディスプレイ用高画質化エンジン「RealityMAX」を搭載し、高コントラストでメリハリのある映像を表現する。なお、SO903iTVで採用された「モバイルBRAVIAエンジン」は非搭載だが、説明員によると、RealityMAXとモバイルBRAVIAエンジンの画質の差は「肉眼で分かるほどではない」という。ワンセグはmicroSDカードに録画できるが、本体メモリにも最大30分録画できる。

バックグラウンドで録画して中断箇所から再生する「タイムシフト再生」にも対応(左)。デフォルトでは、待受状態からディスプレイを回転して閉じると自動的にワンセグが起動する。この設定はオフにしたり、ほかにカメラ、ムービー、フルブラウザが起動するよう変更できる(右)ワンセグのマルチタスク機能は、SO903iTVよりも改善された。SO903iTVでは、ワンセグ視聴中にほかの機能を立ち上げると、テレビの映像と音声が中断してしまうが、SO905iでは、音声をバックグラウンドで再生しながらメールやiモードなどを利用できる。また、メールを受信した際には、縦画面時のみ、テレビ映像を表示しながらメールを閲覧できる。ただし、返信メールを作成すると映像は中断し、メール画面のみに切り替わる。また、横画面では、テレビ映像とほかの機能を同時に表示することはできない。


ワンセグ視聴中にメニューキーを押すと、メインメニュー画面に切り替わる(左)。テレビ視聴中に届いた新着メール以外のメールは、ワンセグの音声をバックグラウンド再生して表示(中)。その際、テレビのアイコンが画面上部の電池マークの左側に表示される。ワンセグの音声を聴きながらiモードサイトを閲覧できる(右)
ディスプレイを回転して折りたたむと、自動的にフル画面表示になる(左)。閉じた状態ではビューイングタッチキーを使って音量調節とチャンネル変更、サイドのカメラキーで録画、TVキーでサブメニュー呼び出しが可能。横画面のサブメニューにはアイコンも表示される(右)ミュージックプレーヤーは、着うた/着うたフル、ATRAC3、WMAファイルも再生できるようになった。これらのファイルは、同じプレイリストに登録することも可能だ。ウォークマンにも使われている「Virtual Mobile Engine」を搭載することで、WMAは約53時間、ATRAC3は約66時間の連続再生が可能。また、着うたフルを保存できる本体メモリーを512Mバイト内蔵している(WMAとATRAC3を保存できるのはmicroSDカードのみ)。
SO905iは、ドコモ向けのソニー・エリクソンケータイとして初めてフルブラウザを搭載した。ワイドVGA液晶なので広範囲を表示でき、ディスプレイを回転して本体を閉じると、自動的に横画面に切り替わる。横画面では、ビューイングタッチキーの[VOL]キーで上下スクロール、[CH]キーで左右スクロールができる。

ユニークな機能として、ブックマークに登録したフルブラウザのサイト画面を、ブックマーク一覧でサムネイル表示できる(左)。これは今のところSO905iだけの機能だという。「PagePilot」機能を使うと、ページ全体を縮小表示し、任意の範囲を選択して拡大表示できる(右)文字変換エンジンは「POBox Pro2.0」にバージョンアップし、「直変換」「予測」「英数カナ」「絵顔記」の4つのタブの中から変換候補を選択できるようになった。特に従来のSO端末では、ひらがなから英字をダイレクトに変換できなかったので、ここは大きく進化した点だといえる(ようやくほかの機種に追いついた、ともいえるが)。
カメラはオートフォーカス対応の320万画素CMOSで、最大2000×1500ピクセルの撮影が可能。ディスプレイを回転して閉じた状態では、ビューイングタッチキーの[VOL]キーでズーム、[CH]キーでAFモードの切り替えと撮影補助ライトの点灯が可能。手ブレ補正にも対応する。
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