905iシリーズは、P905iTVとSH905iTV以外の全機種でGPSに対応し、標準で地図アプリもプリインストールする。地図表示はスタイルとも連動し、横向きでも活用できる。そのほか、端末を傾けると地図をスクロールできる“直感”操作も行える。
P905iの大きな特徴の1つであるiアプリの外部出力は、この地図アプリでも行える。手元にあったAV入力端子付きのSXGA表示対応液晶ディスプレイに出力してみたが、うーん、ま、このくらいかなという出力イメージで縦画面のまま表示された。外部ディスプレイ側にサイズ拡大機能やフィット機能などの特殊機能があれば、あるいはカーナビなどに用いる7インチ/VGAほどのディスプレイに出力するのであればどうだろうかね、という気持ちにはなる。
が……残念ながら横表示は難しいようだ。横向きの内容にはなるものの、外部ディスプレイ側の表示は縦向きのまま。外部ディスプレイ側に映像回転のような機能が備わっていれば実用に耐えうるのかもしれないが、とりあえず試した環境下ではうまく横向き表示にできなかった。
というわけで楽しみな遊びの1つでもあった、クルマで“ケータイカーナビ”。応答レスポンスなどを含めて、クルマに据えおいて使うにはかなりムリがあるものの、端末単体のみならなんとか使えそう……かな。周辺情報なども検索できるし、カーナビ内蔵の地図データより新しい可能性は高いし。「P903iTVの時」よりは、いくぶんムリヤリ感は薄れたと思う。
待受画面はP904iと比べて特に大きな変化はない。
基本は壁紙画像/Flashをベースに、バッテリー・電波・新着メール通知・Bluetooth・GPSなどの状態を示すピクトアイコン、日付と時刻、カレンダー、任意の一部機能のショートカットを配置できるデスクトップアイコン、iチャネルテロップ表示ウインドウなどを表示できる。
カレンダーと時刻の表示スタイルは若干改善された。カレンダーは1カ月表示以外に2カ月/3カ月表示が可能になり、時計の表示位置をやや細かく計13パターン、配色も黒と白で選べるようになった。ただ、時刻は待受に時計以外(カレンダーなど)を表示する場合はその選択肢がなくなり、横一列で表示する“パターン2”に強制設定されてしまう。
P905iのステーショナリー機能は、アラーム、スケジュール、ToDo、フリーメモ、電卓などが備わる。スケジュールは日付別に項目と事前アラーム機能などを設定でき、従来機と機能はほぼ同じ。相変わらず、待受にスケジュール内容やタスク/メモリストなど連動表示する機能はない。とりあえず、スケジュールの起動ショートカットをデスクトップアイコンとして配置することくらいはできる。
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