ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズの「W61S」は、有効511万画素CMOS「Exmor」と光学3倍ズームレンズを持つ“Cyber-shotケータイ”。携帯電話としてはハイスペックな受像素子とレンズのほか、3センチまでのスーパーマクロ、手ブレ補正機能、高輝度LEDフラッシュ、ISO1600までの高感度撮影、顔検出AF+明るさ自動調整を行う「顔キメLite」、人物の笑顔を検出してシャッターを切る「スマイルシャッターLite」など、「Cyber-shot」ブランドにふさわしい充実したカメラ機能を備えた。
基本的なカメラスペックは2007年11月に発表されたNTTドコモ向けの「SO905iCS」と同じだが、より使いやすいフォトビューアーを内蔵。さらに、予約/バックグランド録画が可能なワンセグ機能に対応したほか、Bluetoothに対応したことで音楽再生や通話をワイヤレスで楽しめ、Bluetoothリモコンをシャッターリモコンにすることもできるなど、SO905iCSとは一味違った魅力を持つ。
プラットフォームは「KCP+」を採用しており、LISMOオーディオ機器連携やau oneガジェット、マルチプレイウィンドウなどの便利機能を利用できる。通信方式はCDMA 1X WINに加えてEV-DO Rev.Aもサポート。テレビ電話を使って最大5人まで通話が行え、(対応エリア内であれば)下り最大3.1Mbps、上り最大1.8Mbpsという高速な通信速度でEZwebやPCサイトビューアー、メール送受信を利用できる。カメラで撮影した画像を手軽にブログやSNSに投稿できる機能もあり、上り速度も速いEV-DO Rev.Aを生かすことができる。また、auのインサービス、「au Smart Sports Run&Walk」や「LISMO VIDEO」にも対応した。
ボディサイズは約50(幅)×114(高さ)×22(厚さ)ミリ(最厚部24ミリ)と、SO905iCSの50(幅)×113(高さ)×24(厚さ)ミリとほぼ同じサイズ。ただし、レンズカバーはSO905iCSのカメラスイッチを兼たスライド式から、カメラ起動時に自動で開く方式に変わり、背面(カメラレンズ側)がすっきりしている。また、エッジの丸みも強調されており、手にすると数字以上に小さく感じられるのもSO905iCSとの違いといえる。

左側面(左)と右側面(右)。左側面には外部接続端子と平形ヘッドフォン端子、ロックキー、充電用端子がある。右側面には外部メモリスロット(microSD)、[上]/[下]キー、カメラ操作部、[マルチ]/[マナ]キーがある

左側面の平形ヘッドフォン端子にはスライド式カバーを装備(左)。右側面のカメラ操作部は、左端から短押しでフォトビューアー起動/長押しでスライドショーが始まるボタン、カメラを起動するボタン、シャッターボタンがある(中央)。カメラ起動時は、[アプリ]キーと[EZボタン]がズームスイッチになる(右)


ソニー製のBluetoothレシーバー「DRC-BT15P」。対応プロファイルはA2DP/AVRCP/HFP/HSP。「W61S」のカメラを起動し、端末とペアリングしたDRC-BT15Pの再生ボタンを押すと離れた場所からシャッターを切ることができる。W61SはカメラモードでA2DPの再生コマンドを受信するとシャッターを切る仕様のため、同プロファイルに対応するBluetoothレシーバーやリモコンであれば、シャッターリモコンとして使える可能性が高いという
ワンセグとBluetoothに対応した“全部入り”Cyber-shotケータイ──「W61S」
“Cyber-shotケータイ”登場、光学3倍ズーム/510万画素/顔検出AFを搭載──「SO905iCS」
写真で解説する「Cyber-shotケータイ SO905iCS」
Cyber-shotケータイの“サイバーショット度”をチェックするCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.