「ホワイトリストは、盆栽の庭」――ソフトバンクはブラックリストをメインに

» 2008年02月07日 23時40分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

 ケータイ各社が「フィルタリングサービスの原則適用化」に踏み切った。未成年のケータイ利用については、親が解除に同意した場合を除き、原則としてフィルタリングが適用される。

 各社ともさまざまなオプションを用意しているが、ドコモとauがメインで推奨するのは“アクセスを許可するサイト”をリスト化したホワイトリスト方式。ソフトバンクモバイルは、有害と思われるコンテンツを接続拒否リストに加える、ブラックリスト方式を推奨する。決算会見の場でソフトバンクの孫正義社長は、「私たちは原則、性善説。“悪さをした人のWebサイトは見せない”という方式でいこうと思っている」と説明した。

 ホワイトリストは、キャリアが認定した公式サイトをベースとしており、リストに入るためには公式サイトとして認められる必要がある。「ホワイトリストに入るためには実績を積んで、“入れてください”と申請しなければならない。また、担当者の判断もなかなか難しい」(孫氏)。また、auとドコモがメインで勧めるフィルタリングサービスでは、限定されたコンテンツサービスにしかアクセスできないことにも触れ「auさんがテレビCMで“auの庭においでよ”と宣伝しているが、auとドコモのフィルタリングは“囲われた庭の中では安全”という思想。auの2000サイト、ドコモの70サイトは庭というより箱庭、あるいは盆栽のようなものかもしれない」と皮肉った。

 ホワイトリスト方式は、ブラックリスト方式に比べて安全や安心は保証されるものの、有害ではない一般サイトまでアクセス制限の対象になることから、“行き過ぎ”という声も挙がっている。孫氏は、ある県庁の災害情報の携帯向けサイトまでが制限されたことを例に挙げ、「せっかくよいサービスを提供しても、県庁の災害情報サイトですら掲示板やSNSと見なされて閲覧できなくなるのは本末転倒」だと指摘する。

 ブラックリストのほうがインターネットらしい方式であり、今後も自由思想をベースにフィルタリングサービスに取り組むとした。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月27日 更新
  1. 「海外からの迷惑電話が解消した」との声も NTTタウンページの「詐欺対策」アプリ、累計100万ダウンロード突破 (2026年06月25日)
  2. 年会費9万9000円の価値はある? 最上位クレカ「Olive Infinite」と「Visa Infinite」の違いと持つべき人 (2026年06月25日)
  3. 「モラルが欠如している」──LINE安否確認で“悪ふざけ”、SNSで批判の的に (2026年06月26日)
  4. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  5. 「iPhone 17e」と「iPhone 17」どちらが買いか? 2機種を使い込んで分かった“スペック表にない違い” (2026年04月29日)
  6. スマホの短期解約、最長1年の「継続利用」容認で抑制へ 「お試し割」は統合 総務省が取りまとめ (2026年06月25日)
  7. 「日本は6G周波数の議論すら始まっていない」 クアルコムが抱く危機感と、AI時代の次世代通信 (2026年06月26日)
  8. iPhoneそっくりなだけじゃない、コラボモデルもある「HONOR 600 Pro」 (2026年06月26日)
  9. 「実質24円」は今後も続く? スマホ残価設定は「現状維持」、残価率の一律化は「適当ではない」と総務省が評価 (2026年06月25日)
  10. ソニー「aibo」の国内販売終了 なぜ、人に愛される存在になったのか (2026年06月25日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー