KDDIは1月15日、未成年者がau携帯電話でインターネットをより安心・安全に利用できるようにするためのフィルタリングサービス「EZ安心アクセスサービス」の普及促進策を発表した。
現在提供しているEZ安心アクセスサービスは、EZwebから一般サイトへのアクセスを一律規制するフィルタリングサービスで、利用料は無料。本人か親権者からの申し込みにより、簡単に利用の申し込みができる。一方解除はauショップでのみ受け付け、20歳未満のユーザーがEZ安心アクセスサービスを解除する場合は親権者の同意が必要になる。
今回の普及促進策では、EZ安心アクセスサービスを、「EZ安心アクセスサービス 接続先限定コース」という名称に変更し、18歳未満のユーザーに原則適用する。また、新たにネットスターが提供するURLデータベース(ブラックリスト)のうち、特定のカテゴリに属するサイトへのアクセスを制限する「EZ安心アクセスサービス 特定カテゴリ制限コース」を設ける。
まず2月1日から、未成年の新規契約者に対して、契約申し込み時にEZwebを契約する場合、親権者にこのEZ安心アクセスサービス 接続先限定コースの利用意向を確認する。この際、“サービスを利用しない”という意思表示がない限り、EZ安心アクセスサービス 接続先限定コースを適用する。また、3月からは成人名義の契約であっても、利用者が18歳未満であると申し出た場合は、利用しないと意思表示しない限りEZ安心アクセスサービス 接続先限定コースを適用する。
すでに契約中で、EZ安心アクセスサービスを利用していない18歳未満のユーザーに対しては、2月から請求書同封物やダイレクトメール、Eメールなどで告知を行い、EZ安心アクセスサービス 接続先限定コースを利用するための意思確認を行う予定。一定期間内に“利用しない”との意思表示がない限り、意思確認期間終了時(6月以降順次の予定)にEZ安心アクセスサービス 接続先限定コースを適用する。成人名義の契約者に対しても、注意喚起を行い、利用者が18歳未満であると確認された場合は意思表示がない限りEZ安心アクセスサービス 接続先限定コースを適用する。
このフィルタリングサービスを適用後、閲覧不可能になるサイトに契約している場合は、自動的に解約になる。
また接続先限定コースでアクセスが可能なサイトであっても、新設する「EZ安心アクセスサービス 特定カテゴリ制限コース」でアクセスが制限されるサイトは、4月中旬以降閲覧できなくする計画だ。特定カテゴリ制限コースで制限されるサイトに登録している場合は、ユーザー自身で解約をする必要がある。
3月6日からは、ネットスターが提供するURLデータベースを利用したブラックリスト方式のフィルタリングサービス「EZ安心アクセスサービス 特定カテゴリ制限コース」を新設し、一般サイトへの接続は許可しつつ、特定のURLへのアクセスを制限するサービスも提供する。こちらも利用料は無料。
特定カテゴリ制限コースで閲覧が制限されるカテゴリは以下のとおり。
従来のEZ安心アクセスサービスと同様、特定カテゴリ制限コースの申し込みはauお客様センターへの電話やauショップ、My KDDI、EZwebのauお客様サポートなどから行える。契約者が未成年の場合は、親権者からの申し込みも受け付け、未成年の契約者がフィルタリングサービスのコース変更や解除を行う場合は親権者の同意が必要になる。
これでEZwebのフィルタリングサービスは、
の3種類が提供されることになる。
なおKDDIでは、こうしたフィルタリングサービスの拡充などと合わせて、ユーザーが携帯電話やインターネットをより安全・安心に利用できるように開催している「ケータイ教室」の対象を拡大する。従来は小学生向けに開催していたが、今後は中学生や高校生向けのケータイ教室も実施し、KDDIグループの社員なども講師として講義するという。
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