LINEの悩みは今も「既読スルー」──14年半で変わった若者の「未読」文化と、“既読機能”を消さないLINEの真意(1/3 ページ)

» 2026年03月02日 15時00分 公開
[鈴木朋子,ITmedia]

 2011年6月にサービスを開始したコミュニケーションアプリ「LINE」は、誕生から約14年半が経過した先日、ついに日本国内の月間利用者数が1億人を突破しました。リリース当初は「若者が熱中するメッセージアプリ」として、若者文化を象徴する存在というイメージが強いものでした。

photo 2013年当時に撮影されたLINEのスクリーンショット

 当時はSNSの全盛期であり、大人がFacebookでの人脈作りに励む一方で、若者はLINEでの交流に没頭するという時代でした。その後、スマートフォンの普及に伴い、子に教わった母親が使い始め、重い腰を上げた父親も導入するという流れで、LINEは全世代へ浸透していきました。生活インフラとして定着した現在、かつては若者限定のツールだったことを振り返ると、感慨深いものがあります。

 「LINEやってる?」「"ふるふる"で交換できるんだって」「スタンプって顔文字と何が違うの?」といった会話が飛び交う中、利用者が最も戸惑ったのが「既読」機能でした。メッセージを開封するとマークがつき、読んだ事実が相手に伝わる仕組みです。当時、他のチャットアプリにも同様の機能は存在しましたが、多くのユーザーにとって「既読」体験はLINEが初めてであり、その利便性とプライバシーの境界に衝撃を受ける人が続出しました。

 かつてSNS「mixi」の「足あと」機能が論争を呼んだように、LINEの既読機能に対しても「廃止してほしい」と切望する声は少なくありませんでした。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月16日 更新
  1. 異例の「iPhone Air」投げ売りはなぜ起きている? 定価29.5万円の1TBモデルが、いま18.4万円で買える3つの理由 (2026年10月15日)
  2. 「iPhone Air」本音レビュー:使って分かった「バッテリーの持ち」と「ケース選び」の悩ましさ (2025年10月10日)
  3. 楽天モバイルのオリジナルAndroid端末にパッチ未提供の脆弱性 対象端末の利用者には機種変更を推奨 (2026年10月14日)
  4. 7型ディスプレイ搭載「Apple HomeView」発表 Siri AIと顔識別で家族全員に「欲しい情報」を届ける (2026年10月13日)
  5. AppleCare+なしで修理費最大27万超の「iPhone Duo」を守るなら? 年間2万も差が出る、スマホ保険を検討してみた (2026年10月15日)
  6. ダイソーで1100円の「GaN USB充電器」は折り畳みプラグで外出用に持ち歩きやすい 45W出力対応でPCでも使える (2026年10月10日)
  7. 「iPhone Duo」のAppleCare+なし修理費用が明らかに 最大27万円超、折りたたみ画面の損傷は18万円超に (2026年10月15日)
  8. スマホの「実質価格」高騰の恐れ、iPhone 18 Proは2倍高く? 総務省の残価設定ルール厳格化は“誰のため”か (2026年10月10日)
  9. 日本未発売の3つ折りスマホからEV、巨大な「欧州風」研究拠点まで――Huawei深セン・東莞拠点を歩く (2026年10月15日)
  10. 「iPhone Duo」登場の裏で「iPhone 18」が発表されなかった理由 変わりゆくラインアップ戦略を読み解く (2026年09月12日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー