「iPad mini単体で電話ができたらいいのに」――。こうした不便を嘆く声がSNS上で上がり、多くの共感を呼んでいる。
これはiPad miniのWi-Fi+Cellularモデル利用者には定番の話題だが、未経験者からすれば「単体で電話ができないのか」と驚く事実かもしれない。モビリティを追求したデザインでありながら、iPad miniは単独での音声通話機能を備えていないのである。
厳密には「通話が一切不可能」というわけではない。Apple製品の連携機能を有効にし、かつ「近くにiPhoneがあること」を条件に、iPad miniでの通話は可能となる。
しかし、iPhoneが手元にない状況下では、iPad mini単体での電話機能は利用できない。iPadの「セルラー」はあくまでデータ通信専用であり、単体での自由な運用を望むユーザーには、これが1つの制約となり得る。
補足すれば、純正の「FaceTime」や各種SNS、チャットツールによるデータ通信ベースの音声通話は問題なく利用できる。Web会議アプリや050番号のIP電話アプリも存在するため、純粋な「通話機能」の欠如で致命的な不便を感じる場面は、今や限定的といえるだろう。
一方で課題となるのが、電話番号を用いたSMS認証だ。多くのWebサービスで本人確認や二段階認証の手段として採用されているため、iPad mini単体で完結させようとすると、認証プロセスで足止めを食らう可能性がある(メールアドレス等の代替手段がある場合を除き)。
タブレット市場全体を見渡すと、Android端末も同様の構成が大半であり、同様の悩みを抱えるユーザーは少なくない。かつての「通話可能なファブレット」の印象から、Androidなら可能だと捉えるのは、現在の実態とは乖離(かいり)がある。
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