なぜ「iPad mini」単体で電話ができないの?(2/2 ページ)

» 2026年03月02日 14時00分 公開
[井上晃ITmedia]
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iPad OS 26での「電話」アプリ追加は変化の兆しか?

 筆者はかつて、海外の展示会でカメラの予備バッテリーを切らし、やむなく巨大な12.9インチiPad Proを掲げて撮影し、周囲の失笑を買った経験がある。特定の機能には、やはりそれに適した「サイズ感」がある。

 同様に、小型のiPad miniといえども、スマートフォンより一回り大きなボディーを耳に当てて通話する姿は、客観的に見て不格好だ。また、iPadは防水仕様ではないため、屋外での通話利用には浸水のリスクも伴う。

 しかし、完全ワイヤレスイヤフォンの普及により、通話スタイルは10年前から激変した。端末をバッグに収めたまま通話できる現在、タブレット単体での音声通話という設計も、あながち非現実的な選択肢ではなくなりつつある。

 もちろん、マーケティング的な観点からは、エコシステムの中心であるiPhoneの需要を守るべく、タブレットの通話機能を制限している側面もあるだろう。だが、近年のAppleはUXデザインにおいて大胆な変革を厭わない傾向にある。今後のiPadの進化には注視したい。

 振り返れば、2025年秋リリースの「iPadOS 26」で「電話」が標準アプリとして追加された事実は興味深い。単体通話ができない現状を鑑みると不可解な変化だが、これを次世代製品への布石と捉えるならば、酒のさかなになるくらいの想像は膨みそうだ。

photo iPadOS 26では「電話」アプリが追加された)
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