韓国ケータイの最新サービスを体験――「ソウルモバイルスポット」を巡る韓国携帯事情(1/2 ページ)

» 2008年02月19日 11時12分 公開
[佐々木朋美,ITmedia]

 韓国・ソウルには、モバイル関連の新技術や新サービスをいち早く試すことができる体験スポットが数多く存在する。中には会員限定の場所や、特定エリアの在住者向けサービスもあるが、最近は出張や旅行で来た人でも十分に楽しめるものも増えている。今回は、ソウルに来たらぜひ一度足を運びたいモバイルスポットを紹介しよう。

ここは外せない「Anycall Studio」

photo Ancycall Studioは地下鉄2号線「新村(シンチョン)」駅4番出口を出て、徒歩3分

 ソウルでもっとも有名なモバイルスポットが、Samsung電子の「Anycall Studio」だろう。2005年9月、若者が集う新村(シンチョン)という街にオープンして以来、国内外からたくさんの見物者が訪れるソウルきっての新名所だ。

 Anycall Studioの1階にはSamsung電子製の最新ケータイが並び、DMB視聴や写真撮影といった機能を試せる。また、自分に合った携帯電話診断が受けられるなど、遊べる空間となっている。

 2階は展示エリアで、1000万画素携帯やビヨンセがデザインした「B'Phone」、地上波/衛星DMBの両方に対応したデュアルテレビ携帯など、歴代の有名携帯が一堂に会する。韓国国内で販売されていない海外モデルも展示され、韓国のケータイファンにとっても必見のスポットだ。

 また携帯電話を購入できる販売スペースもあり、韓国ケータイの相場を知るには最適の場ともいえる。ちなみに韓国の携帯電話は、新規加入/補償(古い携帯電話を下取りに出す制度)/機種変更価格と、3種類の価格が付けられ、どの方法かを選んで購入するシステムになっている。

photophoto 1階の体験コーナー。展示されている携帯電話を特定のスペースに当てると、それに関する説明が画面に表示される。自分に合った携帯電話診断は、オープン当初からあるの人気サービス(左)。2階はちょっとした携帯電話博物館の様相を呈している(右)

手軽にモバイルブロードバンドを利用できる「W Style Shop」

photo W Style Shopは地下鉄2号線「新村(シンチョン)」駅2番出口を出て徒歩3分。「スターバックスコーヒー」向かいにある

 「W Style Shop」は2007年9月にオープンしたばかりの、KTによるWiBro体験館だ。地下1階から5階のフロアはに、単にWiBroを通じてインターネットができるだけでなく、プロが使うような機材を使った写真撮影なども楽しめる。

 韓国では「UCC(User Created Contents)」と呼ばれる、いわゆるユーザーが作った投稿動画や写真などが流行している。W Style Shopではより質の高いUCCを作成できるよう、撮影/音響装置を兼ね備えたスタジオを併設。容量の大きなUCCを、WiBroネットワークを通じて投稿、鑑賞してもらうことで、スピードの速さを実感してもらおうという試みだ。

 さらに韓国では、学生から社会人まで「スタディ」といって外国語を始めとした勉強会を行うグループが多い。特に新村は学生街でもあり、多くのスタディグループがコーヒーショップなどで熱心に勉強している光景を見かける。W Style Shopではこうしたスタディグループにミーティングルームも提供する。ミーティングルームは、4人部屋で2000ウォン(約230円)/1時間、10人部屋でも4000ウォン(約460円)/1時間という安さだ。しかもWiBro接続可能なノートPCを無料で貸してくれるので、調べ物をしながらミーティングするのに大変便利なのだ。

 そのほか、部屋を取らなくても、W Style Shopで展示中のPCやスマートフォンは自由にネット接続ができるので、待ち合わせしている人や新村のお店情報など、ちょっとした調べ物がある人も訪れているようだ。

photo ノートPCやスマートフォン、WiBro外付けモデムをつけたポータブルマルチメディアプレーヤーなど、さまざまな機器でWiBroを楽しめる。ちなみに本格的な撮影・音響装置を備えたUCCスタジオは、5000ウォン(約570円)/1時間で、1日最高3時間まで利用できる

新「テクノマート」開店

 ソウルで電化製品を買うといえば、龍山(ヨンサン)電気街か、あるいは「テクノマート」という家電専門店が入ったショッピングビルに行くのが王道だ。テクノマートは龍山と違い、新婚夫婦や家族などもターゲットとしているため、電化製品のほかにも洋服や家具などの生活用品なども店頭に並んでいる。見たい商品がハッキリしているのならテクノマート、色々な商品を見て回りたいなら龍山を訪れるのがいいだろう。

photophoto 地下鉄1/2号線「新道林(シンドリム)」駅の2番出口がテクノマート新道林店の地下1階に直結(左)。9階の携帯電話売り場。まだオープンしたてで入居していない区画もある。広いスペースは7割程度埋まっている状態だ(右)
photo

 テクノマートはもともと、江辺(カンビョン)駅にある広いスペースを区切り、そこにさまざまな専門店が入居する形で運営されていた。現在はビルの地下1階から9階までを占める規模になっており、6階には携帯電話販売店が密集している。日本のモバイルユーザーにも有名な観光スポットだ。

 そして最近、このテクノマートに、新たにオープンしたのが新道林(シンドリム)店だ。新道林店は9階が携帯電話専用売り場となっている。

 2007年12月にオープンしたばかりなので、じつはまだ入居していない区画も目立つなど、江辺テクノマートよりは活気に欠けるが、その分じっくり落ち着いて見て回れる。というのも韓国のショップスタッフは大変商売熱心で、目が合うだけで、そして売り場を歩いているだけで、あちらこちらから声をかけてくるのだ。パンフレットでも集めながらゆっくり、と思っている人には新道林店がおすすめだ。

モバイルRFIDで注文できるマクドナルド

photo マクドナルド 新村店は地下鉄2号線「新村」駅の3番出口に直結。写真は壁に付けられたRFIDチップ付きメニューで、メニューの下にぶら下がっている、黒くて丸いものがRFIDリーダー

 モバイルRFIDは、韓国が国を挙げて研究開発にあたっているプロジェクトだ。携帯電話にRFIDリーダーを取り付けたり、あるいはRFIDリーダーが内蔵された携帯電話でチップから情報を読み取り、携帯電話の画面に情報を表示する。

 まだ試験段階であり、RFIDリーダーを内蔵した携帯電話はまだ販売されていないが、モバイルRFIDの体験スポット場所はいくつかある。もっとも有名な場所は、新村にある「マクドナルド 新村店」だ。ここでは、RFIDチップと携帯電話を使った新しい注文方法の実験を行っている。

 店舗のメニュー表にRFIDチップが埋め込まれており、専用リーダーが用意される。このリーダーを携帯電話に取り付って、専用アプリケーションから欲しいメニューを読み取って注文すると、同時に決済も完了するというものだ。決済はクレジットカードか、毎月の携帯電話料金と一緒に請求される方法から選択する。

 マクドナルド 新村店は地下1階と1階から成り、1階に注文カウンターがある。席を確保してから注文できるのが大変便利だ。注文したものができ上がると、SMSメッセージで通知してくれる。レジにはモバイルRFIDで注文した人用のカウンターがあるので、長い列をかき分けて注文した品を取りにいくといった面倒もない。

photophoto モバイルRFID注文サービスを利用するには、専用のアプリケーションをあらかじめ携帯電話にダウンロードしておく必要がある。注文するには、外部接続端子にRFIDリーダーを接続して希望のメニューの上にかざす。その後、専用アプリから決済方法や注文個数などを選択して送信する。注文と決済情報はレジにある端末に送られるという仕組みだ。ちなみにこれはSK Telecom(以下、SKT)とマクドナルドによるサービスなので、RFIDリーダーにはSKTのサービスブランド名である「T」のマークがついているのが見える

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