第6回 iPhoneで心地よい眠りを――「aSleep」松村太郎のiPhone生活:健康&フィットネス

» 2008年09月26日 18時30分 公開
[松村太郎,ITmedia]

 今回ご紹介するアプリは「aSleep」。このアプリは環境音を含むさまざまなサウンドを、タイマー付きで鳴らすことができる。初期のバージョンでは6種類から選べる環境音でぐっすり眠ることを目的としていたが、現在のバージョンでは実に50種類近くの音が収録されている。本稿執筆時点でのApp Storeでの価格は115円だ。

 僕は割と目覚まし時計が苦手だ。周りに迷惑なくらい鳴り喚いている目覚まし時計が耳元にあっても、寝ているときは寝続けてしまうからタチが悪い。そのため「iPhone 3G」と合わせて目覚まし時計を使っているのだが、多くの人は1つの目覚まし時計、もしくはケータイのアラーム機能だけでもちゃんと生活しているのではないかと思う。

 目覚まし時計やケータイのアラームは、朝眠りから目覚める瞬間の重要な役割を担うが、aSleepを導入したiPhone 3G/iPod touchは、さらに眠りに就く時間を演出してくれる。

 よほどのことがなければスッと起きない僕も、先日はなかなかうまく眠りに就くことができなかった。雷や強い雨の音で騒がしかったり、気温が低いはずなのに蒸し暑かったり。季節の変わり目に体がフィットしていないのか、秋の夜長を楽しむべし、と体内時計が張り切っているのか、理由はよく分からないけれど、どうも最近うまく寝付けないのだ。

 そこでこのaSleepのアプリからNatureカテゴリの「Beach with Seagulls」を選んで、タイマーを50分にセットして床に入ったところ、先日はわりとうまく眠りに就くことができた。慣れないリラックス法だったからこそうまくいったのかもしれないが、ほかにもNatureだと森の中の音や滝の音なども楽しめる。人によっては雨音が心地よいかもしれないし、スキューバダイビングの呼吸音や機械式の古い時計の音など、割と幅広く音を取りそろえているので、好みや気分でリラックスする手段として活用するといいだろう。

 しかし、実際にうまく寝付けるともう少し懲りたくなる。

 sSleepをセットする前に、リゾート系の人気コンピレーション「Cafe Del Mar」シリーズをiTunesでシャッフル再生にするのだ。そしてaSleepのBeach with SeagullsをONにして床に入れば、イビザ気分である。「Remote」アプリを使えば、iTunesやApple TV上のプレイリストの操作もベッドから可能になる。ちょっと気分と会わないな、と思っても、ベッドの中でそのまま操作できるのだ。

 今までのケータイは起きる瞬間だけだったが、寝る空間における、音に関わる部分全てを操作可能にしてくれるようになったiPhone 3G。あとは調光やエアコンの操作ができれば完璧かもしれないし、ホームネットワークを導入している住宅であれば、それこそ音楽に合わせて効果音と空調、調光を考えてくれる「Genius Playlist」ならぬ「Genius Space」みたいなサービスだって、そう遠い未来の話でもなさそうだ。

 と、寝る前にワクワクすることを考えると、余計に眠れなくなりそうなので、この辺で眠りに就くことにする。あなたも、ぜひいい眠りを。

PhotoPhotoPhoto 「aSleep」を起動すると、いかにも眠そうな顔をした男性が羊を数えているグラフィックが現れ、設定画面に移行する。設定画面では最長23時間59分まで選べるカウントダウンタイマーで音声を再生する時間を決められるほか、50種近くある音の中から好みの音が選べる。枕元にセットしたら、後は寝るだけだ。ついでにアラームもセットしておけば、おやすみからおはようまでiPhone 3Gが面倒を見てくれる

プロフィール:松村太郎

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東京、渋谷に生まれ、現在も東京で生活をしているジャーナル・コラムニスト、クリエイティブ・プランナー、DJ(クラブ、MC)。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。1997年頃より、コンピュータがある生活、ネットワーク、メディアなどを含む情報技術に興味を持つ。これらを研究するため、慶應義塾大学環境情報学部卒業、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。大学・大学院時代から通じて、小檜山賢二研究室にて、ライフスタイルとパーソナルメディア(ウェブ/モバイル)の関係性について追求している。


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