写真で解説する「SH-04A」(1/3 ページ)

» 2008年11月11日 20時37分 公開
[園部修,ITmedia]

 シャープが開発したQWERTYキーボード搭載の横スライド型タッチパネルケータイ「SH-04A」は、ドコモのPROシリーズに属するハイエンド端末だ。「Nokia E71」やHTCの「HT-01A」「HT-02A」などと同じシリーズに分類されていることから、オープンOSを搭載したスマートフォンのような端末と思うかもしれないが、中身はPRIMEシリーズの「SH-01A」や「SH-03A」とよく似た“全部入り”ケータイである。

 最大の特徴であるフルワイドVGA(854×480ピクセル)表示に対応した3.5インチのNewモバイルASV液晶は、表面全体が静電式のタッチパネルとなっており、端末を閉じた状態でもほぼすべての機能がタッチ操作で利用できる。メール作成など、文字をたくさん入力するシーンで、快適に利用できるようQWERTYキーを用意するというコンセプトは、ソフトバンクモバイル向けの「インターネットマシン 922SH」に通じるものがある。ただ、922SHが両手での操作を基本としていたのに対し、SH-04Aではほとんどの操作を片手のタッチ操作で行えるように設計されている。

 ボディは3.5インチ液晶を搭載するため一般的な音声端末と比べると大きい。高さは約114ミリとそれほど大きいとは感じないが、幅が54ミリあり、手の小さい人には持ちにくそうだ。ボディカラーはWhite、Black、Pink Goldの3色展開だが、ディスプレイ面は3色とも黒一色となっている。

PhotoPhotoPhoto SH-04AはWhite、Pink Gold、Blackの3色展開
PhotoPhoto ディスプレイ側のケースは黒一色で統一されており、ダイヤルキー側が各色に分かれたツートーンとなっている
PhotoPhoto 裏面は5.2MピクセルのCMOSカメラと赤外線通信ポートが目立つくらいで、あとはいたってシンプル。FeliCaはこちら側に装備する
PhotoPhoto 端末を縦に持ったときの左側面と右側面。左側にはデザイン上のアクセントにもなっているストラップホールやmicroSDスロットがある。右側には終話キー、発話キーとプッシュトーク/ベールビューボタンが小さく用意されている
PhotoPhoto 端末を縦向きにしたときに上になる側にはワンセグアンテナを装備。下側には充電端子を用意する

 表面にはタッチパネルとクリアキー相当の機能を持った小さなボタンが用意されている。タッチパネルを操作していて1つ戻りたいときなどにこのキーを押すと、ほぼクリアキーと同じ動作をするので、1つ前の画面に戻ったり、機能を終了したりできる。側面にはほとんどキーはないが、右側面の下寄りに発話キー、終話キー、プッシュトークボタンを用意しており、閉じたまま電話をかける際などには、このキーを押して電話機能を呼び出してもいい(タッチパネル操作で電話をかけることも可能)。

 右側面に用意された終話キー、発話キー、プッシュトークボタンは、非常に小さい上、位置も端に近いためあまり押しやすくはないが、このキーは電源キーやタスク切り替えキー、ベールビューのオン/オフを切り替えるキーなども兼ねており、押す機会はそれなりに多そうだ。キートップの刻印は、横向きに持った端末を手前に起こしたときに見やすいデザインになっている。

Photo 端末右側面に用意されたキー

 QWERTYキーは、独立した数字キーを持たない3段式のもので、1つ1つのキーはかなり大きく押しやすい。ただし、数字や記号の多くはFnキーとの同時押しで入力する必要があり、慣れるまでは戸惑いそうだ。キートップは縦方向に中央が盛り上がったかまぼこ形となっている。またキーの横には十字キーと決定キーも備えるが、ソフトキーがないなど、ソフトバンクの922SHとは使い勝手が大きく異なる。キー部分はあくまでも文字入力の補助が目的で、主な操作はタッチパネルを使って行うと考えた方がいいだろう。

PhotoPhoto QWERTYキーは独立した数字キーなどがないシンプルな3段キーボード。文字入力に特化しており、キー1つ1つは大きくて打ちやすいが、数字や記号はFnキーを押しながらでないと入力できない。キートップはかまぼこ形。

 スピーカーはステレオで、ディスプレイの裏側に備えている。縦画面、横画面のどちらでもステレオ感が得られるよう、スピーカーユニットは画面の対角線上に配置している。ヘッドフォンを装着すればVirtual 5.1ch対応DOLBY MOBILEで臨場感あふれる音を楽しむことも可能だ。ワンセグ視聴時は、音質の設定を自動にしておけば番組のジャンルに連動して最適な設定を選んでくれる。音楽再生時も、曲に合わせたセッティングが選べるので、好みに合わせて選ぶといい。

PhotoPhoto スピーカーはディスプレイの裏側に搭載。右側はディスプレイの上寄り、左側はディスプレイの下寄りに備え、他画面でも横画面でもステレオ感が得られるように配慮している
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