X-ファイル:真実を求めて「スカリーです。伝言をどうぞ」Mobile&Movie 第331回

» 2008年11月14日 12時30分 公開
[本田亜友子,ITmedia]
作品名X-ファイル:真実を求めて(The X-Files: I Want to Believe)
監督クリス・カーター
制作年・製作国2008年アメリカ作品


 今回ご紹介する作品は、全世界で人気を博したTVシリーズを映画化した『X-ファイル:真実を求めて』。ドラマの放送終了から6年を経て、スクリーンにスカリーとモルダーが帰ってきました。本作の中で、スカリーの携帯電話はBlackBerry Pearl、モルダーは古い古いMotorola端末を使っており、今を生きようとするスカリーと過去に囚われているモルダーを表すよう……。

 未解決事件“X-ファイル”を専門に扱っていたFBIの元エージェント、スカリー(ジリアン・アンダーソン)は、数年前から捜査線を退き、医師として働いていました。“X-ファイル”で調べた事件は、超常現象など科学的に解明できないことばかり、深い闇の中を手探りで歩くような仕事に疲れ果ててしまったのです。現在のスカリーは、目の前の患者の病気を少しでもよくすることに全力を尽くしていました。

 そんなある日、スカリーのもとにFBIの捜査官が現れます。スカリーとモルダーにある事件の調査を手伝ってほしいと言うのです。FBIの女性捜査官が行方不明になり、自称サイキックの男性が証言者としてやって来たものの、どのように判断すべきか迷っているとホイットニー(アマンダ・ピート)は正直に告げます。そして超常現象としてだけでなく、失踪事件の捜査として、スカリーとモルダーの経験から分析してほしいと依頼します。

 FBIから完全に引退していたスカリーでしたが、女性の命を助けるために協力することに。長い間会っていなかったモルダーにも、依頼を伝えに行ったスカリー。世間から身を隠すように生活していたモルダーは、時が止まったように数年前のまま。FBIとのわだかまりは残っていましたが、捜査に協力することを承諾しました。

 モルダーとスカリーは、ホイットニーを伴い、サイキックと名乗る男に会いに行くことに。証言をした男の名前はジョー(ビリー・コノリー)。ホイットニーによれば、ジョーが見たというビジョンに従い捜索をしたところ、氷の下から切断された遺体の一部が見つかったとのこと。それがジョーの透視能力によるものなのか、それとも犯人と関連があるのか……。

 スカリーはジョーに性犯罪の前科があることから、サイキックであることを疑い、捜査に加わることもやめて、病院に戻っていました。一方、モルダーは中立の立場から、ジョーとの接触を試みます。するとジョーの透視能力を証明するような出来事が起こります。モルダーは慌ててスカリーの携帯電話に連絡しますが

 「スカリーです。伝言をどうぞ」

 と、留守電につながるだけ。モルダーとスカリーはかつてのように、協力し合って事件を捜査することはできないのでしょうか? そして謎の男ジョーとバラバラ遺体、失踪事件の関係とは? 事件の真相がわかった時、スカリーが手にしていたのはモルダーの血がついた携帯電話なのでした。

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