感染列島「魔法のお手紙書いて」:Mobile&Movie 第340回

» 2009年01月23日 20時31分 公開
[本田亜友子,ITmedia]
作品名感染列島
監督瀬々敬久
制作年・製作国2009年日本作品


 今回ご紹介する作品は、妻夫木聡主演のパニックムービー『感染列島』。新型インフルエンザと推測される感染症が、日本全土を覆っていく中、医師や看護士は懸命に看病します。看護士役の国仲涼子とその夫役の田中裕二(爆笑問題)が連絡を取り合う携帯電話は、おそろいの「SH905i」です。

 いずみ野市の病院で働く、救命救急医の松岡(妻夫木聡)は、患者思いの優しい医師として評判でした。ある日松岡のもとに、高熱を出した男性が運ばれてきます。インフルエンザに似た症状でしたが、検査の結果はシロ。ゆっくり休んだら治りますと安心できるように、言葉をかけて帰したのでした。

 翌日、その男性が痙攣を起こし、吐血しながら、急患として運ばれてきます。昨日とはまったく違う男性の姿に、松岡は驚きを隠せません。やがて、その男性の妻・麻美(池脇千鶴)も同様の症状を訴えて入院し、病院側は感染症の疑いをかけ始めます。

 感染症は、瞬く間にいずみ野市内に広まっていき、政府も対応にあたることに。そこへやって来たのがWHOのメディカルオフィサーの栄子(檀れい)でした。海外で感染症の撲滅にあたってきた栄子の経験が買われ、政府・病院の役割を超えて、現場で指示を出すことに。

 実は松岡と栄子は、かつての恋人同志。海外へ医療の勉強しに行くという栄子を、松岡は止めようとして仲違いし、それっきりになっていたのです。思わぬ形での再会でしたが、昔を懐かしむ余裕もないほど、感染症は恐ろしいスピードで広まっていました。

 次々に運ばれてくる患者の処置のため、寝る間もない医師と看護士。そんな看護士のひとり、多佳子(国仲涼子)は幼い娘の面倒を夫(田中裕二)にまかせて、必死に働き続けていました。多佳子の唯一の楽しみは、ときおり携帯電話に送られてくる夫からのメールを読むことでした。

 「魔法のお手紙書いて」

 娘は夫に多佳子を励ます言葉を伝え、それを携帯電話でメールしていたのでした。

 「元気出たよ」

 と多佳子も返事を送っていました。

 しかし、多佳子や松岡がいくら懸命に働いても、病院内の患者は増え続けるばかり。そのウィルスがどこからやってきたのか、どうしたらウィルスを抑えることができるのか、根本的な問題を解決しないかぎり、日本全土が感染してしまう恐れが……。

 やがて感染を食い止めるため、いずみ野市は隔離されることになり、市民の生活も混乱を極めます。医師も看護士も疲労のピークを迎え、患者の数に対して医療機器が足りない事態に。究極の判断が迫られる中、栄子は気丈にふるまい、また松岡も支え続けます。感染症と闘い続ける2人の運命は?

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