今(2009年7月現在)、ケータイのカメラ機能に一番力を入れているのはシャープではないかと思う今日この頃。その極めつけがソフトバンクの「AQUOS SHOT 933SH」である。たぶん、そうだ。
カメラユニットはドコモの「SH-06A」とおそらく同等で、撮像素子は10MピクセルのCCD。センサーサイズは公開されていないが、一般的なコンパクトデジカメと同レベルと推測される。レンズは28ミリ相当の広角である。
SH-06Aと違うのはそのインタフェース。より徹底してるというか、“容赦ない”感じ。ディスプレイをひっくり返すとカメラモードになるのだが、その画面を見てびっくりしたのである。
なぜびっくりしたかというと、カメラモードにしたら、いきなりアイコンが画面を凹型に取り囲んでいたのだ。圧巻である。
さらに画面左下にある「DISP」をタップすると、表示内容がくるくると入れ替わる。ほとんどの設定をワンタップで変更できるものもあれば、従来と同様に設定内容が画面の上に一列に表示されるもの、被写体をフルスクリーンで表示できるシンプルなものもある。
すごいので、画面を順番に紹介しよう。
撮影時には、この4つを使い分けるべし。
ケータイって多機能になればなるほど各機能へのアクセスが面倒になり、ひどいときにはメニューの2つ3つ下の階層まで行かなければならなくなる。そうなるとだんだんとその機能を使うのが面倒になる。
ケータイカメラの場合もそうだ。「撮りたいときに素早くセッティングして素早く撮る」のが理想だけど、そんなときに「マクロモードにしなきゃ」「ISO感度をあげなきゃ」「ちょっと暗いから手ブレ補正をオンにしなきゃ」……なんてやるために何回キーを押さねばならないことか。
かくして、細かい機能の多くは使われないのである。
この問題の対策は2つある。1つは「フルオートの性能を上げておまかせカメラにする」こと。もう1つは「ワンタッチですぐ目的の機能を呼び出せるようにする」こと。
で、SH-06Aは前者がメインな感じだった。対する933SHは、SH-06Aと同じようにシーン自動認識やコンティニアスAF、チェイスAF、フェイスフォーカスなどでフルオート系の使い方にも対応しつつ、さらにタッチパネルの利点を生かして画面上にずらっとアイコンを並べちゃったのだ。すごく壮観。
ボディの側面にシャッターボタンが用意されているけど、画面上のカメラアイコンをタップしても撮れるので、すべてタッチパネルで操作してもOKである。操作画面は上下左右どっちに向けても、ちゃんとカメラの向きを検出してくれるので、好きな方向に好きな持ち方で構えればよい。
933SHはコンティニアスAFがデフォルトなので、カメラを向けるとすぐピントが合う。任意の位置にピントを合わせたいときは、指でそこをタップしよう。するとAF枠が表示され、ピントが合う。ちなみに、このAF枠はデザインを変えられる。
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