“容赦なき”までに豊富なカメラ機能――「AQUOS SHOT 933SH」荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(3/3 ページ)

» 2009年07月07日 12時05分 公開
[荻窪圭,ITmedia]
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函館へ行ってみた

 お次は旅系写真。たまたま函館へ行ったのでいくつか撮ってきた。たまには派手な風景を、というわけで。

photo 港と函館山。自動的に風景と認識され、風景モードでの撮影に。ちょっと空がざらついているのは残念
photo 函館の倉庫街は観光街になってました。そこで休憩しつつ1枚。赤がすごく鮮やかだ
※初出時、拡大画像のリンク先に誤りがありました。お詫びして訂正します
photo 古い赤煉瓦の建物を。順光で光がしっかり当たってると、空もめちゃ鮮やかになる。縦横自動認識なので縦位置も気軽に撮れる
photo 料理モードで函館っぽく海鮮丼。LEDフラッシュはオートで。けっこう強力なLEDフラッシュなのが分かる。料理モードだとISO感度が200あたりに抑えられ、色も鮮やかに
photo 函館といえば夜景。函館山の上から。あえてマニュアルフォーカスや手動のシーンは使わず、シーン自動認識のみで撮ってみた。夜景と認識されたまでは良かったのだが、なかなかピントが合わない。これもちょっとピントがずれてしまっている。ピントが合わなかったときは自動で無限遠になる仕様でもよかったんじゃないかと思う

 夜景はさすがにシャッタースピードが遅くなるので三脚がないと難しい。これは手すりを支えにしてぶれないようがんばって撮った中の、もっとも状態がよかった1枚。夜景を撮りたい人は多いので、専用の簡易三脚みたいなのがあってもいいかも。

いつもの作例

 最後にいつもの作例を。象の滑り台とあずまや。

photo 滑り台
photo あずまや

 あずまやの方は自動認識で風景モードとなっている。滑り台はノーマルモード。けっこう周辺部までちゃんと撮れていてさすがだ。

 続いて逆光写真。

photo こういう構図ではどうしてもメイン被写体が暗く写ってしまう

 黒い像を空を背景に撮ったため、暗くつぶれてしまった。逆光モードで撮ればいいのだが、とっさにシーンを切り替えるのは難しい。そんなときは「ダイナミックレンジ補正」がお勧め。

 撮影後のプレビューで「ダイナミックレンジ補正」が行えるのだ。これはエラい。

photo 撮影後、OKではなくダイナミックレンジ補正をタップする

 ダイナミックレンジ補正をかけると、ちょっと処理に時間はかかるものの、暗部を持ち上げてくれる。撮影後に「あ、暗いな」と思ってから補正をかけられるのが素晴らしい。

photo ダイナミックレンジ補正をかけたもの。見比べると一目瞭然の違いだ

 暗部がかなり持ち上がって、全体としていい感じの明るさに補正されているのが分かる。プレビューを見てから補正をかけられるのが一番よい点だ。ざっと使ってみた印象では、晴天下の昼間など、明るくてISO100で撮れる場所では実にしっかりといい色で撮れてくれる。

photo バラをちょっとひいて青空と一緒に。色や陰影がすごく鮮やか
photo ピンクのバラをマクロで。ピントもしっかり合っていて、きれいな色が出ている
photo 2歳の小さな馬。初心者マークは、馬が来たばかりで人に慣れてませんという意味

 室内ではどうか。白熱灯の下でマクロ撮影してみた。

photo LEDフラッシュオフ。ISO感度は200で1/16秒だった。手ブレ補正はオート
photo LEDフラッシュオン。けっこう明るい。ISO400で1/50秒
photo LEDフラッシュをマクロモードにした。光が弱くなってるのが分かると思う。ISO400で1/50秒

 さすがにISO400になるとちょっとざらつきが出てくるかなという感じ。

 もっと感度を上げてみた。

photo 曇天下の日陰で毛繕いをする猫をISO800で

 ISO800までいくとざらつきが目立ちはじめる。さらに曇天下の日陰でかなり暗い場所だったので、ISOオート3200にしてみた。

photo 猫を撫でながらディスプレイをひっくり返して自分撮り常態で撮影。ISO1250

 ISO1250まで上がるとこんな感じ。

 さすがに昼間のような仕上がりにはならないが、感度が上がることでシャッタースピードも上がり、ぶれにくくなってよい。

現時点では最強のカメラ機能かも

 再生時はこのようにサムネイルを表示しながら写真を表示する。

photo もちろん縦横自動検出なので端末を横に向けると表示も横向きになる

 さらにフル画面表示にすると、2本指の操作(ピンチイン、ピンチアウト)で拡大縮小したり、スクロールしたりできる。

photo 画像ビュアーで1枚だけ表示。ここでタップして拡大縮小などもできる

 操作の追従性も、「iPhone 3GS」ほどではないが、まあまあストレスが溜まらないレベル。日本のケータイではシャープが一番タッチパネルをうまく使っていると思う。

 それにしても、画面にアイコンが並んでどんな設定も即座に変えられちゃうのは圧巻だ。誤操作しちゃいがちな人は(タッチパネルだとどうしても予期せぬ所を触っちゃうことが多いから)表示をシンプルに。

 不満を感じた点を挙げるとすれば、時々AFがはずれることくらいだ。撮影後のプレビューでタップしたところを拡大表示して、ピントが確認できたらもっとうれしかったかも。

 ともあれ、この933SHは今のところ、最強のカメラケータイかもしれない。

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