シンプルで使いやすく、目に付くものがあったらパシャパシャ撮れそう……だが──「NM706i」荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(1/3 ページ)

» 2008年10月07日 20時45分 公開
[荻窪圭,ITmedia]
photo ノキア製の「NM706i」(パッショネートレッド)。カラーはこのほかにクラウディシルバーとミステリアスブラックを用意する

 なんというか、ノキアらしいキレイでかわいい端末がドコモの「NM706i」。シンプルで丸みがあり、表も裏もきれいにデザインされているので手でぎゅっと握れる感じが心地よく、秀逸だ。型番や小型サイズからある程度判別できるように、ドコモの普及型として展開するモデルとなっている。

 ノキア端末というと、ソフトバンクバンクモバイルの「X02NK(N95)」(カメラレビュー参照)がカールツァイスレンズ+AF付き5Mピクセルと、かなり気合いが入っていた。今回のNM706iは、そこまでハイエンドなものを期待してはならない。撮像素子は200万画素で固定フォーカス。しかもマクロ機能もないカメラ仕様となっている。

 NM706iをカメラとして使う時は、基本、横向きに構える。横向きで持つと(小さなストレート型端末なのですごく持ちやすい)、ちょうど上(縦向き時は右側面)に大きなシャッターボタン(カメラキー)が来る構造だ。そのため、デジカメ感覚で気軽に構えて撮れる。カメラの起動はこのカメラキーか、メニューからたどる。

 ディスプレイは2インチ(240×320ピクセル)とやや小さめで、撮影機能も超シンプルだ。撮影モードは、静止画、ビデオ、パノラマの3つ。ツールバーを表示させながら撮影機能も駆使できるようだが、ツールバーから操作できるのはモードの切り替えやフォトライトのオン(オート)/オフ、ナイトモード設定くらいだ。露出補正(明るさ調整)もない。

 ただ、iPhone 3Gもそうだったように、このくらい潔くシンプルにできてしまうところが欧米のメーカーらしいなぁと思う。Appleはアメリカ、Nokiaはフィンランドと、国は違うのだが。

photophoto 裏面にレンズとフォトライト。つや消し加工され、手触りがよい(左)。本体右側面にシャッターボタンがあり、横向きに構えるとちょうど指がシャッターボタンの位置に来る

 撮影はシャッターキーか決定キーで。どちらでも操作できる。シンプルな分、サクサクと撮影できるのは好印象だ。撮影間隔は2秒くらいである。フォトライトはけっこう強力。標準設定はオートだが、オートだとかなり暗くないと光らない。必要に応じて手動操作してもよいだろう。

 動画は320×240ピクセルのサイズで撮影できる。ただ、フレームレートはさほど高くない。

 撮影した写真はメールやBluetoothで写真を即座に送信でき、撮った静止画や動画は「ギャラリー」からサクサク閲覧できる。NM706iは、内蔵メモリかmicroSD、どちらに記録した写真も隔てなくまとめて再生できるのが便利。よくある日本メーカー製のケータイだと外部メモリと内蔵メモリの写真を別々に管理し、切り替えて使わなければならない仕様が多い。これはmicroSDを、内蔵メモリを拡張する保存領域ととらえているか、外部の別記録メディアと捉えているかの違いかなと思う。

photo 横向きに構える自然なスタイルで撮影できる。決定キーでもシャッターが切れる
photophoto 起動時に動画撮影(ビデオモード)、パノラマ撮影、自分撮り(第2カメラ)などの項目も選べる(左)。ツールバーからちょっとした撮影設定を変更できる(右)
photophoto 設定メニューをたどるともう少し詳細の撮影設定も可能だが、基本的にシンプルで分かりやすい構成である
photophoto 撮った写真は「ギャラリー」からサクサク閲覧できる。内蔵メモリと外部メモリ(microSD)を隔てなく一括表示してくれるのが意外に便利だ
photo パノラマモードで撮影したパノラマ写真

 では、写りを見ていこう。

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