EXILIMケータイといえばauだったが、とうとうソフトバンクからも登場した。カシオのソフトバンク向け端末第2弾「EXILIMケータイ 930CA」である。auの「EXILIMケータイ W63CA」とは印象がずいぶん違う。
最初に感じるのはスタイルの違い。カシオでは初のスライド式ボディとなった。スライド型は回転2軸型のように、いちいち本体を開いてディスプレイをひっくり返す手間が不要な分、カメラ重視のケータイには向いてると思う。
2番目は操作系。W63CAは画面下にメニューが現れるUI(ユーザーインタフェース)を採用していたが、930CAは画面右端に主な設定内容が並ぶ、デジカメ版EXILIMに似たデザインとなっている。
共通点としては、8.1MピクセルのCMOSセンサーと28ミリ相当の広角レンズとの組み合わせ、画像処理エンジン「EXILIMエンジン for Mobile」の搭載などが挙げられる。
930CAの一番のウリは「起動速度」。公式には0.99秒、体感でも1秒程度で撮影可能になる。これは速い。スライド式なのでディスプレイを開く手間もないし、レンズカバーもないので、サイドにあるカメラキーを押すとすぐ起動という感じだ。起動後は、側面にあるシャッターボタンでAFと撮影を行う。
起動の速さと対照的に保存は遅い。8MのFINEでmicroSDに保存した場合、約8秒かかる。ちょっと前ならこれでも標準的だったが、イマドキのカメラケータイとしては“待たされ感”が強いのだ。ちなみに5Mだと6秒弱と、ちょっと速くなる。
面白いのはカメラを起動する際、カメラキーを普通に押すと通常のフォトモードに、長押しをすると「美撮りモード」になるという点。美撮りモードだと撮影サイズは2M相当になるが、撮影後に画像処理が入り、肌が滑らかになったりする。
ほんとに美人になるのか。さっそく試してみるべし。
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