「明るい画面」と「ジェスチャー操作」がほかにない使いやすさを提供 LGの“スマートテクノロジー”が輝く入魂の1台開発陣に聞く「Optimus bright L-07C」(1/2 ページ)

» 2011年07月12日 16時55分 公開
[平賀洋一,ITmedia]

 NTTドコモのLGエレクトロニクス製のAndroidスマートフォン「Optimus bright L-07C」は、スマートフォンとして世界最高輝度という“明るいディスプレイ”が特徴の製品だ。それ以外にも、モーションセンサーを使ったジェスチャー操作や、カラーバリエーションが楽しめる2色の背面パネルを製品に同梱するなど、ドコモスマートフォン夏モデルの中でも個性的な1台といえる。

 このOptimus brightの開発を担当したLGエレクトロニクス モバイルコミュニケーションプロダクトグループ次長の富澤美玲氏と、同社 モバイルコミュニケーショングループ主任研究員のジン・ジョンファン氏に、企画意図や開発経緯を聞いた。

photo LGエレクトロニクス モバイルコミュニケーションプロダクトグループ次長の富澤美玲氏(左)と、同社 モバイルコミュニケーショングループ主任研究員のジン・ジョンファン氏(右)

消費電力を上げずに液晶を明るくするには

photo タッチパネルに世界最高輝度の液晶を搭載したOptimus brightは、炎天下の屋外でもディスプレイが見やすい

 Optimus brightのタッチパネルは、約4インチ ワイドVGA(480×800ピクセル)表示対応ディスプレイを採用している。このパネルはLG独自の「NOVA液晶」を採用しており、最高輝度は700カンデラを誇る。

 スマートフォンの普及により3〜4インチのディスプレイを利用する機会が増えたが、大型のディスプレイでは映り込みなども増え、特に明るい屋外では表示内容が確認できずタッチ操作もままならないことも多い。しかしOptimus brightのディスプレイは非常に明るいため、晴天の屋外でもくっきりと画面を確認でき、もちろんタッチ操作も快適に行える。

 「従来のスマートフォンのタッチパネルはだいたい300〜450カンデラの液晶ディスプレイを採用しています。自社比較になりますが、Optimus brightは過去の製品と比べて約1.5倍の明るさ。日差しが強いこれからの季節でも、屋外で快適にスマートフォンを使えます」(富澤氏)

 液晶が明るい――というと、消費電力が増えているのではないかと思いがちだが、Optimus brightは3.7V/1500mAhと、スマートフォンとして平均的なサイズのバッテリーパックを使っており、連続待受時間も約340時間と、ほかモデルと比較して極端に短いわけではない。それでは、どうやって世界最高輝度を実現したのだろうか。

 「我々のNOVA液晶は、バックライトの前にある液晶を駆動させる電極をギリギリまで細くしています。そのためバックライトが発した光の透過率が上がり、結果として“明るい液晶”になります。バックライトそのものの明るさは従来通りですので、消費電力が上がっているわけではありません。これまで無駄にしていたエネルギーを、有効に使っているわけです。電極を細くするのは非常に難しく、薄型テレビも手がけるLGエレクトロニクスならではの技術だと思います」(富澤氏)

 NOVA液晶を採用した恩恵は明るさだけではない。NOVA液晶は液晶ディスプレイの方式で区別するとIPS方式に該当するため、液晶の表面側に電極がないのも特徴だ。視野角が広く、ドットピッチが狭いという利点がある。これ以外にも、タッチパネルの近くにノイズを発する電極がないため、より繊細で思い通りのタッチ操作が行えるという。

 「タッチパネルの操作感は、単に処理速度を向上させるだけでは改善しません。Optimus brightは使っている液晶の違いで、快適な操作感を提供しています」(富澤氏)

Blackからbrightへ

 ドコモから発売されたOptimus brightは、1月の「2011 Internarional CES」で発表されたグローバルモデル「Optimus Black」をベースにしている。なぜBlackは“bright”になったのだろうか。

photophotophoto 韓国で販売されている「Optimus Black」。写真は、KTの携帯電話ブランド「olleh(オレ)」のもの

 「まずはボディカラーです。Optimus Blackはグローバルでもブラック1色ですが、日本向けにはホワイトも用意しました。日本ではカラーバリエーションの多色展開やパネルの着せ替え需要が高いことから、色違いの背面パネルも同梱することになったのです。こうなると、製品名で“Black”とはうたえません(笑)。そこで、ディスプレイの輝きや、背面パネルの鮮やかさを表す“bright”に変更しました」(富澤氏)

photophoto Optimus brightのボディカラーはWhiteとBlackの2色。ホワイトには、「Light Pink」と「Light Blue」のカバーが(左)、ブラックには「Magenta」と「Blue」のカバーが試供品として付属する

photophotophotophoto WhiteとBlackのカバーを交換したところ。がらりと印象が変わる

 スペック面でも違う点がある。開発を担当したジン氏は、「Optimus BlackはAndroid 2.2を搭載しますが、Optimus brightはAndroid 2.3です。Android 2.2からAndroid 2.3にはかなり短期間で開発を進めましたので、ローカライゼーションの面で苦労しました。また、ドコモのFOMA網に合わせてアンテナも最適化していますので、ハード面でも(Blackと)違いがあります」と振り返る。

 Optimus brightはCPUに、米Texas Instruments製のOMAP3630(1GHz駆動)を採用している。ジン氏はこの高速なCPUのチューニングにも注意を払ったと話す。「前モデルのOptimus chat L-04CはQWERTYキーを搭載するモデルでした。物理的なキーがあると文字入力のレスポンスがダイレクトで分かりやすいのですが、フルタッチ操作ではCPUの処理と表示タイミングを細かくチューニングしないと、高速なCPUでも遅く感じることがあります。Optimus brightのハード面で掲げた開発テーマは、ディスプレイの明るさと、タッチ操作時のレスポンス向上という2点でした」(ジン氏)

photophotophoto メーカーアプリの「LG World」では、CMキャラクターを務めるKARAのコンテンツを配信している

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