イー・アクセスは8月3日、Android 2.3搭載タブレット「GALAPAGOS(A01SH)」(シャープ製)を発表、2011年8月下旬に発売する。
GALAPAGOSは、シャープが2010年12月に発売した電子書籍リーダー機能を利用できるタブレットデバイス・スマートフォンとそのサービス群を軸にしたブランド。イー・モバイルで展開するシャープ製機器としては、開業時に投入した「EM・ONE」以来で、HTCやHuaweiといった海外メーカー製機器の採用が中心だった最近のイー・アクセスから若干異例と感じられる採用となった。
「どちらから声をかけたか。日本ユーザー向けのタブレットデバイスとしては、10型サイズより7型サイズがぴったりだと以前から思っていた。そんな日本ユーザー向けのデバイスを探しており、シャープさんも同じく7型サイズで、かつ3G内蔵にこだわらないWi-Fiモデルで販売したい──といったコンセプトが両者で合致したため今回のコラボに結び付いた」(イー・アクセスの阿部基成副社長)
A01SHは、OSに国内初となるAndroid 3.2を採用し、重量約389グラムの軽量ボディを特徴とする中型サイズのタブレットデバイスだ。7型ワイド(1024×600ドット)の静電タッチパネル付き液晶ディスプレイ、プロセッサにTegra 250/1GHz、1Gバイトのメインメモリを備える。静止画採用時で約7.5時間、動画再生時で約6時間、サスペンド時で約10日動作するリチウムイオンバッテリーを内蔵し、通信機能はIEEE802.11b/g/n準拠の2.4GHz帯無線LANとBluetooth 2.1+EDR。3G通信モジュール内蔵モデルは用意しない。
このほか、シャープが展開する電子書籍ストアサービス「TSUTAYA GALAPAGOS」用アプリケーションやオフィススイートアプリケーション「Documents To Go 完全版」、AQUOSテレビやBlu-ray Discレコーダーを操作できる「AQUOSリモート」といった、国内で認知度の高いシャープ/AQUOSブランドが冠された独自アプリケーションもプリインストールする。
「オンもオフもこれ1台」──。シャープはイー・アクセス向けデバイスとして展開することで、すでに展開する電子書籍サービス用としての訴求に加え、プレーンなAndroid OS搭載タブレットとして、コンシューマー層、さらにビジネス層も含めて幅広い層への訴求を推進したい考えだ。Android 3.2+Tegra 2採用による快適な操作感は、Flash含むWebサイト表示はもちろん、写真・動画再生、ゲームなど利用にも適するとし、ビジネスシーンについてもWord・Excel・PowerPoint・PDFデータの表示/編集が行えるAndroid向けオフィススイート「Documents To Go」の完全版をプリインストールし、搭載するMicro HDMI端子経由でプレゼンテーションを行うシーンにも対応するという。
シャープとしては、販路が広がることでTSUTAYA GALAPAGOSサービスのさらなる利用促進も期待する。「こだわりポイントは、手のひらに収まる小型サイズと缶飲料1本ほどの軽さ、そしてOS。こちらは最新の3.2をいち早く採用した。プロセッサを含めたかなり贅沢なスペックを採用したため、サクサクとストレスなく動作する点には自信がある。
また、7型サイズで電子コミックもスマートフォンより大きな画面で1ページ丸ごと、ほぼ原寸大サイズで、列車で立ったままのシーンでも手軽に快適にマンガコンテンツが楽しめる。英字新聞を含めた新聞(データの)配信も行っている。英字新聞においては、本機の高解像度のディスプレイを活用して下半分に辞書検索枠を表示させながら読み進めるといった便利な応用活用シーンも想定できる」(シャープ 新井副本部長)
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