高性能でサクサク動く ほぼ全部入り「ARROWS V F-04E」を試す(前編)(2/2 ページ)

» 2012年11月02日 12時15分 公開
[ITmedia]
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狭額縁設計で持ちやすいサイズのボディ

 高性能プロセッサーの熱対策に大容量バッテリーの搭載、さらには大画面で高精細な液晶ディスプレイの採用と、ともするとボディの大型化につながりそうな要素が満載なのに、幅は65ミリと決して大きすぎるということはない。狭額縁設計のディスプレイを採用したことで、ディスプレイを大型化しつつ、横幅の増加を抑えている。

 ディスプレイユニットの額縁部分を細くするのは最近のスマートフォンのトレンドではあるが、実現するのは容易ではない。前モデルのARROWS X F-10Dと同じサイズのディスプレイを搭載しながら、ボディサイズが小さくなっているのは特筆に値する。ちなみにF-10Dでは額縁の幅が約4.6ミリだったが、F-04Eでは約3.7ミリになった。

 これまで画面下部に用意されていたBack、ホーム、MENUの各キーは、ARROWS V F-04Eではオンスクリーンキーに変更になっている。この部分は好みが分かれるところだろうが、実際に使用していてストレスを感じることはなかった。これはサクサクタッチパネルのチューニングによるところも大きいだろう。画面を縦にしたときと横にしたときで適宜キーの向きが変わるのも分かりやすくていい。

 ボディの背面側は全体がガバッと外れる構造。全面に「ウルトラタフガードplus」コーティングが施されており、傷に強いのもポイントだ。下の写真は富士通から提供してもらった資料で、ウルトラタフガードplusの摩耗試験の結果が撮影されたもの。これを見ると、スチールウールを10往復させても、ウルトラタフガードplusではほとんど傷が目立たないのが分かる。通常の塗装だとかなり細かな筋が入ってしまうのと比べると、かなり心強い“守り”だ。これなら2年間でも安心して使えるだろう。

Photo ウルトラタフガードplusコーティングにより、傷が付きにくい

高画質な1310万画素カメラは豊富なエフェクトが魅力

Photo 1310万画素の裏面照射型CMOSカメラを搭載

 スマートフォンの楽しみの中でも、特に気になるカメラ機能にも妥協はない。有効約1310万画素のCMOSカメラは、ソニー製の裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R for Mobile」を採用しており、画質は申し分ない。画像処理エンジンには富士通の「Milbeaut Mobile」を組み合わせているので、スマートフォンで写真を撮る機会が多い、太陽光のない屋内でもきれいな写真が撮れる。カメラは約0.5秒で起動し、最短撮影間隔も0.5秒なので、撮りたいシーンでさっとカメラを起動して撮影できる。もちろんフルHDサイズでの動画撮影も可能だ。

 なお、初期状態のdocomo palette UIではホーム画面にカメラのショートカットがないので、写真をよく撮るならカメラのショートカットを用意しておこう。あるいはホーム画面をNX!ホームに切り替えてもいい。

 撮影機能は、初期設定ではシーンを自動で認識してくれ、シャッターを押せばいいだけの簡単なモードになっている。タッチでピントを合わせ、シャッターが切れるので、ピントを合わせたいものを狙って画面をタッチすればよく、簡単だ。タッチ操作はピントを合わせるだけにして、シャッターはシャッターキーで切る設定にもできる。

Photo すっきり整理されたファインダー。画面をタッチするとその場所にピントを合わせてシャッターが切れる
PhotoPhoto 風景モードで街並みを撮影。写真をクリックすると原寸の写真が確認できる。HDRモードで撮影すると、白く飛んでしまいがちな雲の表情がしっかりと捉えられる

 暗い場所と明るい場所が混在する被写体を撮るときは、暗い部分と明るい部分のどちらもほどよい露出で撮影できるハイダイナミックレンジ(HDR)合成機能も利用可能。暗い部分と明るい部分、それぞれがきれいに写るよう、2枚の写真を連続で撮影し、部分ごとに最適な合成をしてきれいな写真に仕上げてくれる。

 また、きれいな夜景を見たとき、スマートフォンで撮影しようとしてうまく撮れなかった経験がある人も多いと思うが、ARROWS V F-04Eなら「スーパー夜景モード」を備えており、撮影時の感度を上げつつ、ノイズの発生を抑えた写真が撮れる。一般的に、夜景を撮ろうとすると手ブレが発生しやすいほか、高感度撮影になるためノイズが多いざらついた写真になってしまうことが多いが、スーパー夜景モードを活用すれば、見た目のイメージに近い夜景が撮れる。もちろんブレないようにしっかりとARROWS V F-04Eを固定できるならそうした方がいいのはもちろんだが、手持ちでとっても成功率はそれなりに高かった。

 このほかにも、多彩なエフェクトを用意しているのが面白い。スマートフォンで撮った写真はSNSなどで共有する人も多いので、別途加工アプリを使わずに“おもしろ写真”が簡単に撮れるのはポイントが高い。例えば「ビビッド」なら画面内の色彩が鮮やかな、南国風の写真になるし、彩度を落としたければ「アンカラフル」が使える。「ダーク」を選ぶと暗い部分を黒く塗りつぶしたようなコントラストの高い写真が撮れ、「クロマキー」を利用すれば、特定の色以外をモノクロにしたりできる。多くのカメラに用意されている「トイカメラ」や「魚眼」、街並みがミニチュアのようになる「ジオラマ」といったエフェクトも使える。

PhotoPhoto エフェクトが数多く用意されているのも特徴の1つ。簡単に効果を確認しながら切り替えられる

安心の大容量64Gバイト内蔵メモリ

 ここまで多彩な機能を持っていると、ついつい写真や動画をたくさん撮ってしまうことだろう。特に撮影機能はAndroidスマートフォンの中でも豊富な部類に入り、既存のアプリと組み合わせればさらに遊びの幅が広がる。そうすると、知らず知らずのうちにアプリや写真、動画などがたまっていってしまうが、データが保存できる内蔵メモリ(ROM)が64Gバイトも用意されているため、写真だけなら約5万枚、フルハイビジョンの動画も11時間分も撮りためることができる。

 これまでのスマートフォンでも、microSDHCカードなどの外部メモリを使うことで、データ保存容量を増やすことはできたが、あらかじめ端末内に保存用の領域が用意されているのはとてもありがたい。アプリの数も気にせずダウンロードできるし、お気に入りの写真を全部ARROWS V F-04Eに入れて持ち歩くこともできる。「Airdroid」のようなアプリを利用すれば、空いているスペースをちょっとしたデータ保存領域代わりに利用することも可能だ。


 多彩な機能でユーザーのさまざまな“やりたいこと”に応えられるARROWS V F-04E。今回紹介したハードウェア部分の特徴のほかにも、ヒューマンセントリックエンジンにより実現される細やかな使い心地のよさや指紋センサーを生かした高度なセキュリティ機能など、面白い部分は枚挙に暇がない。こうしたソフトウェアとの組み合わせで実現されている興味深い機能については、回を改めて紹介したい。

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