アップル、価格を抑えた新デザイン「iPhone 5c」発表カラフルのCか、チープのCか

» 2013年09月11日 03時15分 公開
[長浜和也,ITmedia]

5色のボディと6色のカバーとシームレスな背面パネル

5色のカラーバリエーションとシームレスのポリカーボネードパネルを取り入れた「iPhone 5c」

 Appleが9月10日(現地時間)に米国で開催した、イベント「Apple Special Event September 2013」で、「iPhone 5c」を発表した。

 iPhone 5cは、データストレージ(ROM)容量16Gバイトモデルと32Gバイトモデルが登場する。価格は、2年間契約継続の条件で16Gバイトモデルが99ドル、32Gバイトモデルが199ドルの見込みだ。

 Appleは、iPhone 5cの特徴として、つなぎ目のない一枚のポリカーボネートで構成する背面パネルや、ブルー、ホワイト、レッド、イエロー、そして、グリーンをそろえるボディカラーのバリエーション、そして、背面に用意したLEDイルミネーションと、オプションで用意する“穴あき”のシリコン製カラーカバー(カバーの色と穴から見える本体のカラーを組み合わせてカラーバリエーションを拡げる)など、“新しい”デザインを訴求する。

 Appleの説明によると、iPhone 5cの構造は新たに開発したもので、ポリカーボネートの外装でスチール製のフレームをカバーしているという。内部のシステムボードやチップ、通信アンテナはスチールフレームで防御する。

6色の“穴あき”シリコンカバーを組み合わせれば、本体カラーとあわせて多彩なデザインバリエーションを楽しめる

画面密度326ppiの4インチディスプレイを採用

 本体サイズは、59.2(幅)×124.4(高さ)×8.97(厚さ)ミリで、重さは約132グラム。プロセッサーはA6を採用、ディスプレイサイズは4インチで解像度は640×1136ピクセル。画面密度は326ppiになる。ディスプレイのコントラストは800:1で、最大輝度は500カンデラ/平方メートルだ。本体にはホームボタンに音量構成、ミュート、電源の各ボタンと、3.5ミリイヤフォンジャック、そして、Lightningコネクタを備える。また、ナノSIMスロットも内蔵する。

 通信方式では複数のLTE向けバンドをサポートするほか、無線接続としてIEEE 802.11a/b/g/n準拠の無線LANとBluetooth v4.0を利用できる。また、本体内部にGPSや電子コンパスのセンサーも内蔵する。

 リアのメインカメラは有効800万画素で5枚構成レンズを採用する裏面照射タイプを採用する。また、インカメラでは、HDクラスの動画撮影に対応し、自分撮りにも最適化した新しい「FaceTime」カメラを内蔵する。

 バッテリー容量は明らかでないが、駆動時間の目安として、待受時間は250時間、3G通信時の連続通話時間が約10時間、Webページの閲覧は無線LAN、または、LTE接続時で約10時間、3G接続時で約8時間、そして、動画連続再生が約10時間で音声連続再生が約40時間としている。

 なお、サポートする通信方式の組み合わせによって「Model A1532(GSM)」「Model A1532(CDMA)」「Model A1456」「Model A1507」「Model A1529」と分かれるが、日本向け、さらには、キャリア別の型番は現時点で明らかになっていない。

(記事掲載当初、カメラの有効画素数と価格について誤りがありました。おわびして訂正いたします)

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