子供たちのいじめに、LINEがかかわることが深刻な問題として捉えられつつあるなか、10月15日放送の情報番組『スッキリ!』(日本テレビ系)は「LINEいじめ」を特集。「LINEいじめ」というワードがYahoo!リアルタイム検索の「話題のキーワード」やツイッターの「トレンド」になるなど、ネット上でも関心の高さが示された。
同番組では、LINEいじめにより追い込まれる子供の実態のほか、LINEを利用する子供やこの問題に対する大人たちの意見が放送されたが、世間では「LINEいじめ」をどのように捉えているのだろうか? この番組や様々なニュースを受けて、ツイッターには、
「LINEいじめ怖い…」
「LINEいじめとかあるやん? あれ ほんま高校生の時とかにスマホ持ってなくてよかった」
「スッキリでやってた女子中高生のLINEいじめの特集見たけど怖すぎるってかほんま面倒くさそうやなw自分の代は無くて良かったかもなw」
など、いじめの実態に恐怖を覚えるコメントのほか、自分の学生時代にスマホがなくて、逆に助かった…という投稿も多く寄せられている。さらには、
「確かに使う人の問題だが実際問題いじめを誘発しやすいツールなんだよなあ…」
「ほらな、中学生に『LINE』なんか要らんかったんよ メディアリテラシーの面でもな」
と、LINEはいじめに発展しやすいツールなのかも…といった声もあり、「既読表示がなきゃ解決だろ?それが原因の一つだし」など、LINEの機能のひとつ「既読」(文面を読んだことが相手に通知される機能)を問題視する意見もある。
ただし、このようなLINE自体の責任を問う意見は多くはなく、
「アプリが問題というよりは、人をいじめて楽しんでいる人間は何がどうなろうといじめるよ」
「ツールの悪いところだけを取り上げて叩く。人間のあくどいところさ。 LINEが悪いんじゃない。LINEを使って悪用する人間こそが悪さ」
「LINEいじめがトレンド入ってるけど、ただいじめる武器がLINEになっただけでLINEがある前からいじめはずっとあるし、LINEがこれでなくなってもいじめは在り続けるよ?LINEではなくいじめに目を当てるべきでは?」
など、いじめの手段が変わったで、いじめる本人たち自身の問題だとする意見が多数派となっている。
なおLINEでは、NHKと協力して青少年のネット上でのトラブル防止の一環として、「おたすけスタンプ」の制作を行うことを発表。このスタンプは、学校の仲間内でトラブルに繋がりそうな場合、悪意のある発言の連鎖を止めたり、仲裁したりする子供たちに使ってもらうことを目的としている。スタンプ案は、12月31日まで、国内の小学生、中学生および高校生から募集する。
「おたすけスタンプ」は2016年春頃に配信予定とのこと。LINEの利用方法を子供たち自身が考えるこの取り組みは、興味深いものとなりそうだが、はたしてLINEいじめに歯止めがかかるだろうか。
(花賀太)
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