ためたポイントの使い道が広がるのもリニューアルの大きな特徴だ。ドコモの携帯電話料金に加え、dケータイ払いプラス、ソーシャルギフトサービス「ギフトコ」の支払いでも充当が可能になる。ドコモ以外では、dポイント加盟店での支払い、ローソンが導入している共通ポイント「Ponta」との交換も開始する。JALのマイルや商品券との交換も引き続き可能だ。
新たに発行されるdカードは全てがFeliCaチップを内蔵し、iDとしても使えるようになった。もちろん券面のデザインも変更している。ラインアップは標準とゴールドの2枚で、国際ブランドもVISAからMasterCardとDCMXから変更はない。年会費は標準が無料(2年目以降に利用がなければ税別1250円が発生)、ゴールドが1万円(税別、以下同)だ。
dポイントをためるには前述の通りカードの掲示と現金などでの支払いが必要だが、dカードであれば1枚で済む。ローソンで6%、マクドナルドで8%という最大特典を受けるにはこのdカードが必須だ。
クレジット決済時のポイント付与もDCMXとdカードでは違いがある。料率は同じ1〜10%だが、dカードは買い物ごとに100円で1〜10ポイントをためられ、決済から数日後に還元される。従来は請求金額が確定する月1回のタイミングで、1000円ごと100ポイントを還元する方式だった。決済からポイントの発生、利用までのサイクルが短くなったのも違いだ。
ドコモ利用者のみが加入できるdポイントクラブは、過去半年間のポイントの獲得数か、回線の継続契約年数に応じて4つのステージに分類された。レギュラーは600ポイント未満、ブロンズは600ポイント以上か継続10年以上、シルバーは3000ポイント以上か15年以上。ゴールドは1万ポイント以上であれば資格が発生する。またポイント数や契約年数にかかわらず、dカードの契約があればブロンズかゴールドになれる。
回線料金の支払いで発生するdポイントは、レギュラー、ブロンズ、シルバーが1%、ゴールドが10%。それぞれ1000円単位でポイントがたまる。新制度ではポイントを毎月の回線料金に充当できるため、実質は1〜10%の値引きが行われると思って良いだろう。もちろんネットとリアルの加盟店でも1ポイント=1円で利用できる。
このほか、全ステージ向けに提携店舗で使えるクーポンを引き続き用意した。さらにブロンズ以上のステージでは、映画や遊園地、スパのチケットを優待販売し、シルバー以上では温泉やリゾートホテルの宿泊券、レストランやホテルのランチが無料になるプレミアムクーポンを抽選で5万人にプレゼントする。
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