現実と仮想が融合する陣取りゲーム「Ingress」(イングレス)。ユーザー数の増加と共に増えてきたトラブルについて考えるため、現役プレイヤーたちによる覆面座談会を開催した。前回は、位置情報を利用したイングレスならではのストーカー被害や、ゲームにのめり込みすぎたが故の警察沙汰のトラブルなどについて話を聞いた。
今回は、しばしば問題になりがちな深夜や公共スペースでの活動などについて考える。
(聞き手:すずまり、ITmedia村上)
イングレスが大好きなエージェントたちが、最近話題のトラブルをテーマに「イングレスが抱える問題と今後」について真剣に考える。ベテランたちが語る、イングレスの楽しさと危険性とは。
仮名/性別/陣営/レベル/エージェント歴
――(聞き手、すずまり) 女性が深夜1人でプレイするのは危ないんじゃないかとよく言われますよね。
マイコン 深夜の女性の1人歩きはもっと注意した方がいいですね。以前、ポータルが密集した都内の公園でベンチに座ってプレイしていた女性が露出狂にあったらしくて。気付いてすぐに走って逃げたらしいんですけど、ゲームの外にも危険があることをもっと自覚しないと。
BBA 深夜とか危険な場所とか、普段なら警戒する場面もプレイ中は気が大きくなって平気で歩けてしまうんですよね。しかも、敵エージェントが来たら脅威を感じるのに、ゲームに関係ない不審者には全く警戒がない。ゲーム上の敵なんかより、後者の方が絶対危険じゃないですか(笑)。
聞き手、村上(以下、村上) 歩きスマホで階段を踏み外したり、駅のホームから落下したりする人もいますけど、回りが見えなくなってるんでしょうね。
トレッカー 武器をたくさん持っている=けんかに強くなった、というわけじゃないんだぞって(笑)。
マイコン レベルが上がると、スキャナー内(イングレスのプレイ画面)では無敵感ありますよね(苦笑)。
BBA ゲーム内のいざこざもありますけど、ひったくりとか、酔っぱらいのおじさんとかに絡まれる方がよっぽど危ないと思います。特に女子。エージェントは一応身元も分かりますし、あくまでゲームを楽しみたいという前提がありますからね。
トレッカー エージェントの方が安心できるっていうのはすごく同意します。ネットで「泥棒がエージェントを装って敷地内に侵入したり、住宅街をうろうろしたりすると危ないんじゃないか」と話題になったことがありましたが、プレイログから身元を割り出せますし、そういう指摘はナンセンスだと思います。
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