Windows 10スマホ「NuAns NEO」をXperiaマニアが買って使ってみた一目ぼれは正解だったか(3/4 ページ)

» 2016年02月10日 06時00分 公開
[君国泰将ITmedia]
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Windows 10 Mobileスマホであるということ

 と、よいことばかり書いていますが、現時点で最大の弱点はWindows 10 Mobileのアプリの少なさです。OSとしての振る舞いというか使い勝手については、「郷に入れば郷に従え」なので、慣れてしまえばそこまで気にはならないのですが、いざアプリを入れて活用しようと思うと、iPhoneやAndroidスマホに対して、数が圧倒的に少ないのです。

 ちょうどAndroidが出始めたときの感覚に近くて、いろいろやりたい気持ちがあるのに、アプリがなくて持て余してしまうというジレンマに陥ります。

Windowsストアアプリ 基本的によく使うアプリはどうにかそろうものの、iPhoneやAndroidスマホに比べるとまだまだ圧倒的に少ないWindows 10 Mobile用アプリ

 というとネガティブですが、Webブラウザは使えてメールもチェックできて、FacebookやLINE、Instagramといったアプリは普通にあるので、一通りのコミュニケーションをしたり、シンプルに使ったりするなら大きな問題はなさそうです。

 さすがにMicrosoftのアプリは充実しています。ExcelやWord、PowerPoint、OneNoteはビジネス用途で重宝しますし、Windows 10標準クラウドストレージのOneDriveを経由して、Windows PCとデータのやりとりがスムーズにできるのはやっぱり便利です。

 正面の500万画素インカメラで、当然Skypeも使えます。背面にはF2.0の明るいレンズ、1300万画素のメインカメラを備えていて、Instagramをやっているとおいしいご飯を撮影して共有したいところですが、Office Lensアプリを立ち上げ、目の前にある書類や名刺をスキャンして取り込んだデータを共有する、といったビジネスに近いほうがよりWindows 10 Mobileスマホ向けの使い方と言えるでしょう。

写真撮影 写真を撮影してInstagramやFacebookにアップ。「どうだステキでしょ」という(疑似)リア充っぷりアピールは、NuAns NEOでもきちんとできます
Microsoft Officeアプリ WindowsストアはMicrosoftのアプリだけやたら充実しているので、まずはココを中心に使いたいところ。Microsoft Officeは定番です
Office Lensアプリ Office Lensアプリを使って名刺スキャン。OneDriveを含め、仕事場もしくは自宅にあるPCとの連携が簡単にできることに喜びを感じます。現状では「それ、Androidとかでもできるんじゃ……」という指摘ももっともですが、これから便利なアプリが増え、Windows環境で統一するメリットが出てくることに期待したいです

 Windows 10 Mobile対応のゲームについては、「Candy Clash」や「Angry Bird」といったメジャータイトルのほか、かつてWindowsに標準搭載されていた「ソリティア」や「マインスイーパー」も遊べます。

 ただ、AndroidやiOSに慣れ親しんでると、ゲームや動画、電子書籍などさまざまなジャンルで「あのアプリがないのか」というモヤモヤした気分になるのは確かです。そういったときは、もう割り切って2台持ちで行きましょう。

 アプリの充実は、NuAns NEOの問題というより、Windows 10 Mobile自体の問題なので、今後の普及によって状況が変わっていくことも予想されます。

Continuumが強みを発揮するのはまだこれから?

 あと、NuAns NEOでものすごく興味深いのが「Continuum(コンティニュアム)」機能です。ContinuumはWindows 10 Mobileの目玉機能で、スマホに外付けのディスプレイ、キーボード、マウスを接続すれば、スマホアプリがPC用デスクトップアプリのように使えるというものです。これにより、スマホが超小型PC代わりにもなるかもしれないという期待があり、iOSやAndroidと差異化できるポイントとしても注目されています。

 ちなみに、Continuumで外付けディスプレイに接続が完了すると、スマホのタッチパネル画面をタッチパッドに切り替えて、マウスカーソル操作に利用することも可能となります。外付けのマウスやキーボードを接続しなくても、スマホの画面をタッチパッドとして使ったり、ソフトウェアキーボードとして使ったりできるのが面白いです。

 NuAns NEOは国内初のContinuum対応スマホです。Continuumは有線と無線の両方の接続をサポートしていますが、NuAns NEOは有線接続には非対応で、ワイヤレス(Miracast)での接続となります。

 基本的にNuAns NEOとディスプレイをつなぐには、別売のContinuum向けワイヤレスディスプレイアダプター(例:ActionTec「ScreenBeam Mini2」)が必要です。NuAns NEOと同アダプターの接続はWi-Fi(干渉が少ない5GHz帯がベターだそう)、同アダプターと外付けディスプレイの接続はHDMIを利用します。

 今回はアダプターを準備できず、身の回りで接続できる機器がないかと探してみたところ、Continuumの検索画面に、Miracastに対応するソニーのテレビ(4K BRAVIA)が現れたので、「これはイケるかも?」と思い、接続を試してみました。

 結果としては、接続できてテレビにWindows 10の画面が現れ、NuAns NEOもタッチパッドに切り替わり、成功かと思われたのですが、かなり不安定でした。マウスカーソルが動かなかったり、その後にアップデートしても接続がうまくいかなかったりと、今の段階では実用レベルにはありません。

Continuum ソニー「4K BRAVIA」のスクリーンミラーリングで、Continuumの接続を試みました。結果としてはスクリーンミラーリングで一度はつながるにはつながったのですが、挙動が怪しく、4K BRAVIAのアップデートや、NuAns NEOのアップデートなどいろいろやってるうちつながらなくなったり……で断念しました

 Continuumは新しい技術なので、今後の幅広い機器への対応に期待したいところです。すぐに使いたい場合は、もうズバリ推奨されるワイヤレスディスプレイアダプターを買うのが手っ取り早いでしょう。

 なお、Continuumは全てのアプリで使えるわけではなく、非対応のアプリはContinuum利用時にスタートメニュー内でグレーアウト表示となります。現状でOfficeアプリやWindows 10 Mobile標準アプリの多くがContinuumに対応していますが、サードパーティーアプリの対応はまだまだこれからです。

 MicrosoftはPCやタブレット、スマホ、IoTデバイスなど、さまざまな種類のWindows 10デバイス上で動作するUWP(Universal Windows Platform)アプリの開発を推奨していますが、UWPアプリならContinuumに対応するはずなので、やはりアプリの拡充こそがWindows 10 Mobile最大の課題と言えます。

 Continuum対応のワイヤレスディスプレイアダプターはやや高価(ScreenBeam Mini2の実売価格が1万円弱)なこともあって、そこまでするならスティックPCでも買ったほうがベターな気もしたのですが、せっかくWindows 10 Mobile環境を充実できる楽しみもあるので、後日買って試してみたいと思います。

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